女性のライフステージに合わせた情報をお届け

生理
公開日 :
更新日 :

生理周期の数え方って?長い・短いの基準と心と体の変化を解説します

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

生理周期は、生理初日から次の生理前日まで(=「直近の生理開始日」-「その前の生理開始日」)が一つの周期です。ここでは生理周期が一般的な25日~38日を外れる場合や、周期ごとの心身の変化、また、より精確に周期を把握するための基礎体温の測り方などを解説します。

kimochi_217

生理周期の数え方

正しい生理周期の数え方を知っていますか?生理周期を知ることで、自分の体調の管理がしやすくなり、妊娠を希望している方は効果的な対策をすることができます。まずは生理のメカニズムを把握し、正しい生理周期の数え方を理解しましょう。

生理のメカニズム

生理周期は卵胞期⇒排卵期⇒黄体期が繰り返すサイクルです。月経は卵胞期の最初に起こります。月経期に起こる出血が「生理」です。まず黄体期には「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が活発になって、妊娠の準備を始めます。生理前に急に体重が増えたり、むくみがひどくなったり、という経験はありませんか?これは、体が妊娠の準備のために栄養や水分を蓄えているために起こる現象です。黄体期には黄体ホルモンの影響で、受精卵が着床しやすいように子宮の内膜が分厚くなります。個人差はありますが、生理前にはおよそ1cm程度にまで子宮内膜が厚くなります。

kimochi_218
しかし、受精が起こらない、または受精卵が着床しなければ、黄体ホルモンの分泌は少なくなり、体は次のサイクルに移ります。分厚くなった子宮内膜は剥がれて、血液と一緒に体外に排出されます。これが、生理における出血の正体です。

生理周期25日~38日が目安

健康な女性の場合、一般的に正常な生理周期は25日~38日の範囲内です。このうち生理として出血があるのは3日~7日程度です。もし、次の生理までの期間が極端に短い、または長い場合、毎回生理周期が異なる場合など、気になることがあれば、早めに婦人科を受診しましょう。

生理周期の計算方法

生理周期は簡単に計算できます。ポイントとなるのは、生理開始日、つまり出血が始まった日です。生理開始日を1日目として、次の生理開始日の前日までを生理周期1回分と数えます。たとえば、4月1日に生理が始まって、4月30日に次の生理が来たとすると、生理周期は29日です。ただし、生理周期はストレスや多忙、精神的ダメージなどが原因ですぐに乱れますから、正確な周期を知るためには、4回以上のデータを揃えた上で平均値を出すのが良いでしょう。

生理周期を計算してくれるアプリ

生理周期を自分で計算するのが面倒であれば、Webの計算ツールなどを使うと便利です。とくにおすすめしたいのは、生理周期を計算してくれるアプリです。

アプリなら生理日や基礎体温を入力するだけで、生理周期が自動的に計算されるので、簡単に体のリズムを把握することができます。さらに次回生理日や排卵日を予測してくれるため、妊娠しやすい時期を知ることもできます。ご自分で数えるのが面倒だという方は、ぜひ利用してみてください。

カラダのキモチのダウンロードはこちらから

生理周期がおかしいかも?と思ったら

kimochi_220
自分の生理周期を見て、「おかしいかも?」と不安になる方もおられるでしょう。
生理周期が平均日数以内での変動であれば、それほど心配をする必要はありませんが、極端に長い場合や短い場合、またはあまりに周期が安定しない場合は、不調のサインかもしれません。

長い場合

生理周期が39日以上の場合を「希発月経」と呼びます。
今まで生理周期が安定していたのに突然、希発月経となることもあれば、徐々に生理周期が伸びて、最終的に希発月経になることもあります。また、人によっては希発月経を繰り返すこともあります。希発月経のほかにも、さまざまな月経周期の異常があります。たとえば、90日以上(3か月間)生理が来ない「無月経」や、排卵がないのに生理だけある「無排卵月経」などがあります。これらの月経異常は別々の症状であるように思われがちですが、卵巣の機能低下や卵胞の発育障害、または排卵障害など、共通の原因があります。また月経異常は、ストレスや体重変化、加齢、内分泌疾患が、ホルモン分泌経路である「視床下部-下垂体-卵巣系」に影響を及ぼして起こることもあります。

短い場合

25日未満で出血が繰り返すことを「頻発月経」と言います。
頻発月経は誰にでも起こりうる症状ですが、初経から間もないときや、閉経前に特に起こりやすくなります。また、頻発月経は「黄体機能不全」や「無排卵周期症」などの病気が原因で起こることがあります。さらに出血が生理によるものではなく、子宮の異常が原因で起こることもあります。生理周期からみて、生理が起こるはずのない時期に出血した場合は、すぐに婦人科を受診しましょう。

バラバラな場合

生理周期がバラバラで、短いときもあれば長いときもあるようならば、「不正周期月経」が疑われます。ただし、生理周期の変動は6日以内なら正常とされているため、その範囲であれば、あまり気にすることはないでしょう。また、初経から数年間はホルモンバランスが安定しないために、生理周期が乱れることがあります。成人になれば安定してくるので、この場合も心配ないでしょう。

早まってきた場合

極端に早い周期で出血がある場合は、生理ではない可能性があります。排卵時出血や着床出血など、体に異常がない出血もありますが、中には子宮内膜ポリープや子宮体がん、子宮頸がんなど、子宮の病気によって出血している可能性もあります。生理が通常の周期よりも極端に早く来たときには、必ず婦人科で診察を受けましょう。また、閉経前には生理周期が早まることがあります。40~50歳代で生理が早まってきた場合は、閉経のサインである場合がほとんどです。

いつもより長い場合、妊娠の可能性は?

生理がなかなか来ないときに考えられるのが「妊娠」です。妊娠が成立すると、妊娠を維持するために生理はストップします。
もし性交日が排卵期間中であれば、妊娠の可能性があります。生理予定日1週間後以降に妊娠検査薬で確認してみましょう。

生理周期と心身の変化は連動する

kimochi_221
女性の心と体は、ホルモンバランス、すなわち生理周期に合わせて変化します。生理周期は4つの時期にわけることができます。

「卵胞前期」は憂鬱に

卵胞期は生理期間から排卵期までを指し、生理第1日目から数えて約2週間続きます。このうち前期の月経期に気持ちが落ち込んだり、憂鬱になったりするのは「月経困難症」によるものです。月経困難症では、月経直前から開始直後に下腹部痛・腰痛・腹部膨張感・悪心・頭痛などの辛い症状が現れ、気持ちが落ち込みがちになります。症状には個人差があり、まったく感じない人もいますが、ひどい場合には学校や会社にも行けないほど強く症状が出ることもあります。

「卵胞後期」は心も体も安定してハッピー

卵胞後期は卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増える時期です。
このホルモンの影響で肌や髪は美しくなり、比較的太りにくく、さらには気力も充実してきます。卵胞後期は1か月の中で心と体がもっとも安定してハッピーなときなので、新しいことにチャレンジするのに向いている時期といえるでしょう。ダイエットもこの時期に始めるのがベスト。ストレスを感じることなく、スムーズにシェイプアップすることが期待できます。卵胞後期の次におとずれる排卵期には、成熟した卵胞(卵子を保護・育成する組織)が破裂して排卵が起こります。排卵痛などの症状が出る人もいますが、少数です。

関連記事:
女性ホルモンのエストロゲンってなに?

「黄体前期」はホルモンの影響で不調に

この時期は急激なホルモンバランスの変化により、不調を感じることが多くなります。
排卵が終わると基礎体温が上がって高温期となり、卵胞ホルモンが急激に減るのに対し、黄体ホルモン(プロゲステロン)が徐々に増えていくのです。むくみや便秘、肌荒れも起こりやすくなり、気持ちも下がり傾向に。ストレスを感じるとさらに悪化するため、ゆったりとリラックスして過ごしたい時期です。

関連記事:
女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)とは?生理や妊娠への作用を知っておこう

「黄体後期」はイライラと気分が不安定に

黄体期は心も体も不調を感じやすくなります。
吹き出物やシミに悩まされたり、体がむくんで体重が一気に増えたりと、女性にとってはもっとも辛い時期です。また、普段は何も思わないことに対して無性にイライラしたり、とても不安を感じたりすることも……。人によっては、腹痛や腰痛、頭痛や乳房痛などが起こることもあります。

黄体期に起こるこのような心と体の不調は、PMS(月経前症候群)と呼ばれ、多くの女性が悩まされます。一般的にはホルモンバランスの不均衡が原因とされていますが、実際にはストレスやカルシウム低下なども影響していると考えられており、具体的な原因を特定することはできません。このような症状は40歳~更年期の女性に特に多くみられます。ひどい場合はうつ状態になることもあるため、注意しましょう。ただし、PMSは生理が訪れると急速に症状が落ち着きます。あまり神経質にならず、適度な運動や外出など、好きなことをして時が経つのを待つのが得策です。どうしても普段通りの生活ができない場合は、婦人科を受診し、漢方薬やピルを処方してもらいましょう。

このように生理周期の4つの時期によって体調は変化していくので、生理周期のどの時期にいるかを把握できると、毎日がもっと過ごしやすくなりますね。

カラダのキモチはこちら

この記事の監修

工樂 真澄
神戸大学理学部、自然科学研究科博士課程(後期)修了。博士(理学)。 国立研究機関での研究生活を経て、現在は主に小中高生対象の理科に関する業務と、サイエンスに関する記事の執筆に従事。専攻は分子生物学、発生生物学。基礎科学や医療全般に関心があり、ライティング経験豊富。
※本記事の無断転載及び複製等の行為は禁止しております。
※本コラムに記載されている一切の情報は、その効能効果、安全性、適切性、有用性、完全性、特定目的適合性、最新性、正確性を有することを保証するものではありません。詳細については、「サイトご利用にあたって」第4項をご確認ください。