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宋美玄先生監修コラム
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排卵検査薬って?正しく使って妊娠する確率をあげよう

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排卵日を事前に知るためのツールとして「排卵検査薬」を使用している人も増えてきています。ですが、排卵検査薬をちゃんと正しく使えているでしょうか。その検査結果の見方やそもそもどのタイミングで使えばよいかなど、案外しっかりと理解できていない方も多いようです。ここでは、排卵検査薬の目的や使い方について詳しく解説していきます。妊娠のベストタイミングを逃さないようにしましょう!

排卵検査薬とは?


排卵検査薬とは、排卵時期を予測するために使う薬のことで、上図のようにスティック状になっています。使用方法はとても簡単で、テストスティックに尿をかけて数分待つだけ。判定窓にラインが出たら陽性、出なかったら陰性です。陽性の場合、そこから一定時間内にタイミングを取ることで妊娠の可能性を高めることができます。排卵検査薬の使用は、排卵日予測をする方法として一般的に有効とされています。

検査薬の仕組みと使用する目的

排卵検査薬は、尿中に排出されるLH(黄体形成ホルモン)の濃度の上昇をとらえることで、陽性反応となる仕組みになっています。LHは普段から分泌されていますが、卵胞が成熟して排卵直前になると一気に分泌量がアップするのが特徴で、このLHの急激な増加をLHサージと呼んでいます。通常、LHサージが起こってから約40~48時間以内に排卵すると言われているため、排卵検査薬を使ってLHサージを把握することで、妊娠にベストなタイミングを見つけることができるのです。

関連記事:
排卵日の予測にも役立つ「黄体形成ホルモン(LH)」とは?

正しい使い方とタイミング。妊娠にベストなタイミングはいつ?


排卵検査薬は思い立ったときに使えば良いというものではありません。
LHサージが検知される可能性がある日をある程度予測して、その一定期間継続して使う必要があります。では、その検査開始日はどうすればわかるのでしょうか?

検査開始日は、排卵検査薬のメーカーによって変わってきますが、生理開始日と生理周期日数をもとに排卵検査薬の検査開始日を計算することが多いです。生理周期を把握していない方は、まずは自分の生理開始日の記録をつけることから始めましょう。

また、合わせて取り入れてほしいのが、基礎体温の記録をつけることです。基礎体温をつけることで、自分の生理や排卵といったのカラダのリズムを知ることができます。

また、排卵が実際にあったことをチェックすることもできます。生理があるからと言って、排卵しているとは限りません。排卵検査薬と基礎体温計測は両方一緒に取り組みましょう。

薄い陽性は「陽性」?それとも「陰性」?


正しい方法で排卵検査薬を使用していても、陽性反応がはっきり出ないことがあります。
この薄い陽性は「陽性」なのでしょうか?それとも「陰性」なのでしょうか?

線が薄くなる要因として考えられるのは、水分の摂り過ぎによる尿のLH濃度が薄まってしまっている場合です。逆に朝一番の尿だと、通常より尿が濃く、陽性反応が強く出てしまうこともあります。
また、LHサージが正常に起こっていない場合も薄い陽性反応になることも。LHが正常に分泌されないと、排卵もおこりにくく黄体機能不全になることもあるので注意が必要です。黄体機能不全は、自覚症状で気づくことは難しいですが、基礎体温を計測で排卵後の高温期が一定期間保たれているかで確認することができます。

薄い陽性が続くようでしたら、自分で判断したり、悩み続けたりしないで早めに医師へ相談してみましょう。

使用する際に気を付けるべきこと

排卵検査薬は、妊娠を目的に使用してください。避妊目的では絶対に使わないようにしましょう。また、商品による違いもありますので必ず使用方法は、説明書を読むようにしましょう。

排卵検査薬を選ぶポイント3つ

最後に、排卵検査薬を選ぶポイントをお伝えします。排卵検査薬の使用が初めての方はもちろん、今まで何度か使ったことのある方も再度確認してみてください。

日本製と海外製か

排卵検査薬には日本製と海外製があります。日本製は判定窓が見やすい、持ちやすくつくられている、説明書がわかりやすい、など使用者にとって親切です。ただし、その分価格は高めなのが特徴。一方、海外製は簡素なタイプが多い傾向にあり、価格は安めです。
両者の性能に大差はないので、使いやすいと思う方を選びましょう。
ただ、初めての方は、使用方法がわかりやすい日本製の方が安心でしょう。

アナログかデジタルか

排卵検査薬には、ライン表示で判定するアナログタイプと、プラスマイナスの記号や画像で判定結果を出すデジタルタイプの2種類あります。アナログの方がデジタルよりも割安なので、継続して使用する排卵検査薬ではアナログの方がおすすめです。しかし、アナログの場合、ラインの濃さによっては陽性か陰性かを正確に判断するのは難しい場合も。曖昧な判定に不安がある方や過去にストレスを感じたことのある方は、デジタルを試してみるのもいいかもしれません。

同じ商品を続けるか、違う商品を混ぜて使うか

排卵検査薬は、商品によって使用方法や線の見え方などが異なります。そのため、同商品を続けるか、違う商品も混ぜて使うかは悩ましいところですが、LHサージが起こればどのメーカーでもはっきりと陽性を示すため、基本的にはどちらでもOKです。でも、とくにアナログタイプを使う場合は、ラインの濃淡に惑わされることもあるので、できれば同じ商品を使った方が良いでしょう。
違う商品を使いたい場合は、次周期から変えるのがおすすめです。

正しく排卵検査薬を使えば、効率的にベストなタイミングを把握することができます。
妊娠を望んでいるのなら、さっそく排卵検査薬を買って試してみましょう。排卵検査薬は最近ではネット通販サイトでも購入することができるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

オムロン 排卵日予測検査薬「クリアブルー」

この記事の監修

宋 美玄 (ソン ミヒョン)
丸の内の森レディースクリニック 院長 医学博士
日本周産期・新生児学会会員
日本性科学会員
2児の母であり子育てと産婦人科医を両立。テレビ・ラジオ・雑誌連載などメディアへの積極的露出で“カリスマ産婦人科医”として様々な女性の悩み、女性の性、妊娠などについて女性の立場からの積極的な啓発活動を行っている。

丸の内の森レディースクリニック
https://www.moricli.jp

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