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宋美玄先生監修コラム
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「妊娠したかも…!?」その兆候と確定までのステップは?

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「これって妊娠?それとも…?」と妊娠が確定しない超初期はドキドキして、都市伝説のような科学的根拠に乏しい情報に振り回されてしまいがちですね。でもちょっと待って!そういう時こそ冷静に、妊娠の前兆から妊娠確定までのステップを確認しておきましょう。

「生理の遅れ=妊娠」とは限らない!?

生理が順調な人の場合、妊娠に気づく最大のサインは生理の遅れです。普段よりも生理が1週間ほど遅れていると、「もしかして妊娠かも!?」と思いますね。でも、実は生理の遅れだけで判断すると、早とちりになるケースもあるので注意が必要です。例えば、忙しさやストレスなどでホルモンバランスが崩れると排卵日が遅れ、その結果生理が遅れる…ということはよくあります。

逆に妊娠した場合でも、生理予定日の頃に出血(着床時出血)が見られることがあり、これを生理と勘違いすると妊娠に気づくのが遅れます。また、出血は流産の兆候である場合もあります。このように生理の遅れや出血だけで妊娠か否かを判断するのはちょっとあやふや。

そこで役に立つのが基礎体温です。普段から基礎体温を測っておくと、もっと早く、はっきりと妊娠の兆候をつかむことができます。妊活するなら、基礎体温を測ることを習慣にしましょう。また、それと共に、市販の排卵検査薬で排卵のリズムを知り、タイミングを合わせるとより効果的です。

基礎体温がいちばんの情報源

基礎体温は個人差がありますが、生理開始から排卵までの約14日間は低く(低温期)、排卵後から次の生理が来るまでの約14日間は高い(高温期)2相に分かれます。
低温期がいつもより長い場合は、排卵が遅れているということ。それによって生理が遅れたとしても妊娠ではありません。逆に高温期が19日以上続いていて生理が来ない場合は、妊娠の可能性が高いので妊娠検査薬(妊娠判定キット)で調べてみましょう。

関連記事:
基礎体温の正しい測り方、グラフの見方・妊娠しやすい時期について

他にこんな症状が出ることも…

妊娠するとホルモンバランスが変化し、体に様々な症状が現れてきます。
代表的な症状としては、つわり、肌荒れ、熱っぽさ、頭痛、頻尿、不眠(もしくは眠気)、便秘(または下痢)、腰痛など。
また、イライラしたり、涙もろくなったりなどの精神面での変化も現れやすくなります。

妊娠検査薬でチェックしてみよう


基礎体温で高温期が続いていたら、妊娠検査薬(妊娠判定キット)で調べてみましょう。最近では、まず妊娠検査薬で調べて陽性反応が出てから病院を受診する人が多いようです。
妊娠検査薬の使い方は尿をかけるだけ。妊娠すると、体内で糖タンパクであるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌されます。このホルモンは妊娠3週から急に増え始め、8週から12週をピークに減っていきます。妊娠検査薬は、このhCGが尿の中に出ているかチェックし、妊娠しているかどうかを判定します。

妊娠検査薬はいつから反応が出るの?

月経予定日から調べられる物や、月経予定日の1週間後から調べられる物などの種類がありますが、実際には妊娠3週後半あたりで反応が出てくるようです。妊娠週数の数え方は、最後の月経開始日を1カ月0週0日と数えます。1週は0から6日です。
気が早い人は、製品の指定検査時期よりも早い段階で検査をしたくなることもあるかもしれません。その場合、陰性と判断されることがありますが、尿が蒸発してhCGが濃くなると反応が出てくることもあります。気になる人は陽性反応が出なくてもすぐには捨てず、乾くまで置いてみると結果が変わる場合もあります。また、反応が出ない時は1週間後くらいに、落ち着いてもう一度調べましょう。

陽性が出たら、病院へ行く時期は?

妊娠検査薬で陽性が出たら産婦人科を必ず受診しましょう。受診するのは5週目頃がベストです。あまり早く受診しても、赤ちゃんの胎動(心拍)は確認できません。残念なことに、いったんは着床して妊娠検査薬でも陽性の反応が出たけれど、そこで受精卵が踏ん張れずに流れてしまうという、超初期の流産もあるのです。
また、ごくまれに受精卵が卵管など子宮以外の場所に着床してしまう「異所性妊娠(子宮外妊娠)」が起こることもあります。妊娠検査薬で陽性反応は出ますが、この場合は妊娠を継続することはできません。卵管に着床した場合、そのまま育つと卵管が破裂して危険な状態になるので治療が必要です。

赤ちゃんの心拍が確認できたら妊娠と判断

妊娠4週を過ぎて子宮の中に赤ちゃんを包む袋(胎嚢)が見えたらファーストステージがクリア、6週前後で胎嚢の中に赤ちゃん(胎芽)と赤ちゃんの胎動(心拍)が確認できてセカンドステージがクリアとなります。ここまで来ると流産のリスクも減ってくるので、この時初めて病院では妊娠と判断されます。
ただし、流産の確率はすべての妊娠の約15%といわれ、年齢が上がると確率も高くなります。妊娠直後に最も起きやすく、その後だんだんとリスクは減っては行くものの、妊娠3カ月までは流産のリスクが高い不安定な時期であることを覚えておきましょう。パートナー以外の人への妊娠報告は、妊娠4カ月(12週)以降にするのが安心です。

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この記事の監修

宋 美玄 (ソン ミヒョン)
丸の内の森レディースクリニック 院長 医学博士
日本周産期・新生児学会会員
日本性科学会員
2児の母であり子育てと産婦人科医を両立。テレビ・ラジオ・雑誌連載などメディアへの積極的露出で“カリスマ産婦人科医”として様々な女性の悩み、女性の性、妊娠などについて女性の立場からの積極的な啓発活動を行っている。

丸の内の森レディースクリニック
https://www.moricli.jp

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