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ストレス溜めてない?自分にピッタリの”グリーン”をみつけよう

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近年、働く女性も多く仕事に家事に忙しい毎日…知らないうちに日々のストレスを溜め込んでいませんか?それぞれ、ストレス発散法やリラックス法はあると思いますが、実は植物(以下、グリーン)を眺めることも、リラックス法のひとつなのです。

でも、どうしてグリーンを見ているとリラックスできるのか…?”グリーン”=”リラックス”というイメージがあるので、気分の問題…?

そこで、千葉大学環境健康フィールド科学センター教授の宮崎良文さんに、グリーンのリラックス効果について、科学的な知見からお話をうかがいました。

グリーンにはリラックス効果がある?


グリーンには本当にリラックス効果があるのでしょうか?結論から言うと、“YES”です。
宮崎さんは、「人の体は自然対応用にできているので、勝手にリラックスしてしまうからです」と話します。“自然対応用”とはどういうことなのでしょう?

「人は人となって700万年間が経過します。その99.99%以上を自然環境のなかで生活してきました。そのため、今を生きる私たちの体は、自然対応用にできており、いわばかつての名残なのです」(宮崎さん)


<出典:千葉大学 宮崎良文さん>

反対に、ストレスを感じる原因については、以下のように話します。

「自然を離れ、2~300年しか経過していないため、体が人工環境に対応できずに、日々ストレス状態に置かれているのです」(宮崎さん)
また、宮崎さんは「グリーン・花卉(どちらも観賞用の植物を含む草花や植物の意)を含めた様々な自然環境がもたらす五感への刺激が、生理的リラックス効果をもたらすことは我々の研究によって、科学的に明らかになりつつあります」とも。

人と自然のつながりは、とても強いということ。自然に囲まれると気分をリフレッシュできるのには、このような理由があったのですね。

グリーンを見てリラックスしている時
体はどうなっているの?


では、グリーンを見てリラックスしている時、私たちの体ではどのようなことが起こっているのでしょうか?

宮崎さんは、以下の評価法によって、その効果を確かめているそう。

  1. 脳活動(近赤外分光法)
  2. 自律神経活動(心拍変動性、血圧等)
  3. 内分泌活動(ストレスホルモン等)

「これらの研究から、グリーン(ドラセナ)、花卉(バラ、パンジー)の視覚や嗅覚刺激によって、1)脳前頭前野活動が鎮静化し、2)リラックス時に高まる副交感神経活動が亢進し、ストレス時に高まる交感神経活動が抑制されることを報告してきました」(宮崎さん)

<出典:千葉大学 宮崎良文さん>

これは、世界で初めてグリーンやバラによって生理的にリラックスさせる効果があることを立証したのだとか。ちなみに、ドラセナというのは、熱帯地域に多く分布する植物のこと。観葉植物として広く出回っています。

グリーンのリラックス効果を高める方法は?

グリーンのリラックス効果についてはだんだんわかってきましたが、せっかくならもっと効果をあげたい!何か効果を高める方法はないものか、宮崎さんに聞いてみました。

「個人差が大きいので、全員に共通した方法はありません。私たちのこれまでの研究から、同じ刺激を受けた場合においても、人の反応には、それぞれ個人差が見られることが明らかになっています」(宮崎さん)

やはり、得られる効果は人それぞれなのですね。しかし、宮崎さんはこうも続けます。

「快適である、リラックスしていると本人が感じた場合は、生理的に体もリラックスしていることが分かっています。反対に、楽しくない・つまらないと感じた場合は、生理的リラックス効果はありません。つまり、自分がもっとも効果的であると感じるグリーンや花、その他の自然素材や状況を自分で探すということがリラックス効果を高める方法と言えます」(宮崎さん)

人それぞれ、リラックス効果が得られるグリーンは違うということ。ストレスを感じている人もそうでない人も、まずは自分にピッタリのグリーン探しから始めませんか?

まとめ

愛らしい見た目の多肉植物も流行していますが、インテリアとしても大活躍ですよね。落ち込むことがあっても、お部屋は自分だけのリラックス空間に!普段の生活の中に、観賞用グリーンを取り入れれば、少しでも、ストレスが和らぐかもしれませんよ。

この記事の監修

宮崎 良文
千葉大学環境健康フィールド科学センター教授
1954年神戸生まれ。東京農工大学卒、同修士課程修了。1979年東京医科歯科大学医学部助手。1998年農水省森林総合研究所入所。2007年4月より千葉大学環境健康フィールド科学センター。1985年医学博士(東京医科歯科大学より)。2000年度農林水産大臣賞(「木材と森林浴の快適性増進効果の解明」に対して)。2007年度日本生理人類学会賞。
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