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妊活
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妊娠しやすい体づくりのポイントは?

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「いつかママになりたい」という人も、「なかなか妊娠しない…」という人も、妊娠しやすい体の条件についておさらいをしましょう。
「妊活」に関する情報は多々流れていますが、都市伝説のような情報に惑わされず、正しい知識を身に付けることが大切です。

妊娠しづらい原因は?

一般的に「妊娠を望むカップルが避妊をせずに定期的な性生活を送って、1年間妊娠しない」場合は「不妊症」と定義されています。では、不妊とされる原因にはどのようなものがあるか見ていきましょう。

男女半々に原因が

WHO(世界保健機関)が不妊原因について男女別に調査したところ、女性のみに原因があるのは41%、男性のみは24%、男女共に原因があるケースは24%。つまり、不妊の48%は男性側にも問題があることが分かっています。不妊は女性側に問題があると思われがちですが、そうでないケースが半分も。

不妊の原因

不妊の原因

不妊の原因は、主に次の5パターンがあります。中でも排卵因子、卵管因子、男性因子が特に多く、不妊症の3大原因ともいわれています。

1. 分泌・排卵因子
ホルモンバランスの乱れなどから、排卵や着床、妊娠の維持に障害がある状態。
2. 卵管因子
卵管に異常が見られ、卵子や精子が詰まりやすい状態。
3. 子宮因子
子宮に異常が見られ着床しにくい状態。
4. 男性因子
造精機能障害や勃起障害など、男性機能に障害がある状態。
5. その他
子宮内膜症や黄体機能不全など。

検査をしても原因が見つからない場合を「原因不明不妊症」といいます。不妊治療カップルの1割から2割が当てはまるとされますが、これは加齢による卵子や精子の老化などが関係していると考えられています。

妊娠しやすい体の特徴は?

妊娠しやすい体の大前提は「不妊因子」がないことで、他にも次のような特徴が挙げられます。

排卵がきちんとある

生理があっても、排卵が起こっていない場合もあります。基礎体温が生理周期内で低温期と高温期がはっきり2相に分かれていれば排卵が起こっているしるしです。

栄養状態がよいこと

急激なダイエットや、やせ過ぎで栄養が不足すると、生命維持機能が最優先されて生殖機能が後回しにされ、排卵や生理が止まってしまうことがあります。

適正体重であること

やせ過ぎも太り過ぎもNG。やせ過ぎの人はホルモンバランスの乱れから生理不順を招きやすくなります。BMI25以上の太り過ぎの人は排卵障害が多く、妊娠率が低下することも分かっています。
※BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

心身共にストレス過多でないこと

女性ホルモンの分泌を司る脳の視床下部と下垂体は、ストレスの影響を受けやすい器官。心身の過度なストレスは女性ホルモンバランスの乱れを招き、生理不順や排卵障害を引き起こしやすくなります。

妊娠に向けた体づくりのポイント

喫煙は、夫婦共に絶対にNG

米国生殖医学会の報告によると、不妊症の原因の13%が喫煙とされています。また男女どちらかが喫煙、または多くの受動喫煙をすると、妊娠率が約半分に低下することが分かっています。

規則正しい生活を送る

食事は1日3食きちんと摂る、毎朝決まった時間に起きる、適度な運動をする、などの規則正しい生活を送りましょう。不規則な生活は視床下部に悪影響を与え、ホルモンバランスの乱れを招きます。

ストレスをこまめに発散する

趣味を見つけたり、リラックスできる時間をつくったりして、ストレスをため込まないよう、こまめに発散を。女性ホルモンの分泌を正常に保つためには、ストレス対策が重要です。

睡眠を十分にとる

睡眠不足もまた視床下部へ悪影響を及ぼし、ホルモンバランスの乱れを引き起こす原因に。質のよい睡眠をとることで、女性ホルモンの分泌も促されるといわれています。

やせ過ぎず、太り過ぎず

妊娠しやすい適正体重はBMI18.5〜25未満。一般的な平均値BMI22を目指して、適正体重をキープしましょう。
※BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

基礎体温をつける

基礎体温は女性の健康のバロメーター。基礎体温を計測・記録することで、生理周期、排卵、ホルモンバランスが正常な状態かどうかが確認できます。妊娠しやすい体かどうかをチェックするためにも必要な情報になります。

基礎体温の管理には、婦人用体温計と連動している「カラダのキモチ」アプリがおすすめです。基礎体温を測ってデータを転送するだけで、自動的に体温をグラフにしてくれます。アプリに基礎体温を記録すると、排卵日や生理日の予測、妊娠しやすい時期なども知らせてくれるのでとても便利です。
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風疹・麻疹抗体価をチェック

妊娠中に風疹や麻疹にかかると、早産や流産の危険が高まったり、胎児に悪影響を及ぼしたりします。妊娠中は予防接種を受けられないため、男女共に今のうちに受けておきましょう。十分な抗体ができていない場合もあるので、医療機関で「抗体検査」を受けておくと安心です。

葉酸を摂取する

妊婦が葉酸を摂取することで、赤ちゃんの「口唇口蓋裂」などの発症リスクを減らすことができます。葉酸が特に必要になるのは妊娠2カ月前から妊娠3カ月くらい。妊活を始めたら意識的に摂取しておきましょう。葉酸の1日の摂取推奨量は400μg。野菜であれば350g以上。ブロッコリーやほうれん草などの葉物野菜に含まれていますが、摂取しにくい場合はサプリメントを活用するのもよいでしょう。

婦人科検診を受ける

婦人科検診は毎年欠かさず受けましょう。血液検査や超音波検査などで子宮や卵巣の状態を調べ、妊娠・出産の準備が整っているかどうかをチェックできます。

妊娠に最適なタイミングも把握しよう

妊娠の可能性があるのは、排卵日予定前4日間といわれますが、妊娠の確率が最も高いのは「排卵日の前日と、前々日」とされ、その確率はなんと排卵日の約4倍。排卵後の卵子の寿命は24時間前後で、精子の寿命は3日から7日。卵子は排卵後も老化が進むため、排卵日前にセックスをして、排卵日には精子が卵子を待ち構えているという状態がベストです。

まとめ

妊娠しやすい体づくりのポイントは、ホルモンバランスを整える生活をすること。難しいことではなく、食事は1日3食摂る、毎朝決まった時間に起きる、睡眠を十分とって、ストレスをため込まない、といった規則正しい生活が大切になります。

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この記事の監修

宋 美玄 (ソン ミヒョン)
丸の内の森レディースクリニック 院長 医学博士
日本周産期・新生児学会会員
日本性科学会員
2児の母であり子育てと産婦人科医を両立。テレビ・ラジオ・雑誌連載などメディアへの積極的露出で“カリスマ産婦人科医”として様々な女性の悩み、女性の性、妊娠などについて女性の立場からの積極的な啓発活動を行っている。

丸の内の森レディースクリニック
https://www.moricli.jp

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