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宋美玄先生監修コラム
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きちんと知ろう!低用量ピルの効果と副作用

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生理痛のつらい症状に備え、鎮痛剤を持ち歩く女性は多いですが、最近では、諸症状軽減のため、低用量ピルを薦める医師の方も増えています。低用量ピルによって生理痛がずいぶん楽になったと感じる人がいる一方、副作用に不安を抱く人もまだまだ多いようです。

そこで今回は、低用量ピルについて、産婦人科医の宋美玄先生に取材形式でお話を伺いました。

低用量ピルにはどんな効果が期待できる?

低用量ピルの画像
“ピル=避妊薬”と思い浮かべる人は多いと思いますが、低用量ピルを服用することで期待できる効果やメリットは、それだけではないそう。

「女性が主体的に避妊できることは言うまでもなく、月経困難症や過多月経など、月経随伴症状を軽減できます」(宋先生)

続けて、「PMS(月経前症候群)の軽減や子宮内膜症の予防にも効果が期待できます」とも話します。

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また、“もう少し夫婦の時間を大切にしたい”、“今は仕事が充実しているから、子どもはまだ考えていない”という人にも、メリットがあるのだとか。

「子どもは当分産まないという人は、年齢とともに妊娠しづらくなっていくことを少し、抑えられます」
(宋先生)

低用量ピルは副作用よりも作用に注目!

一方で、副作用があるのではないかと不安を抱く人も少なくないはず。低用量ピルによる副作用には、どんなものがあるのでしょうか?

「一番多い副作用は“吐き気”と“不正出血”ですが、多くの場合、飲み続けると収まります。また、それでもつらい場合には、種類を変えて、自分に合うものが見つかれば解消することがほとんどです」
(宋先生)

でも、ピルを飲み続けるのってなんだか心配…。いざ子どもを授かりたいと思った時に、何か影響は?

「ピルを飲んだからといって、妊娠しづらい体になることはなく、将来妊娠して、子どもに影響が起こることもありません」
(宋先生)

また、ピルの副作用として、乳がんや子宮頸がんのリスクが取りざたされることがありますが、それについても、宋先生はこう話します。

「乳がんリスクに対する影響はわずか、または、ほとんどないことが示唆されています。子宮頸がんに関しても、リスクが高まるというデータもありますが、コンドームを使用しない性交の影響も高く、議論が続いています」
(宋先生)

さらに宋先生は、
「卵巣がんや子宮体がん、大腸がんのリスクは減少します」とも。

副作用の影響が強いと思い込んでいた人も、これなら安心ですね。やはり、きちんと知識を深めることは、とても大切なこと。“効果も副作用も正しく理解してから”というのが、薬を服用する際の鉄則ですよ。

低用量ピルを服用する際の注意点は?

産婦人科医が説明をする画像

低用量ピルの効果やメリットや副作用についてはよくわかりましたが、気になるのは服用の仕方。正しい服用法を宋先生が教えてくれました。まずは服用のタイミングについて。

「いつでもいいのですが、できるだけ同じ時間帯に毎日飲むように習慣づけたほうがいいです。自分の飲みやすいタイミングで服用しましょう。最近では、メールやLINEで服用時間を知らせてくれるサービスもあるようです」
(宋先生)

習慣づけて毎日飲み続けた方がいいとは言うものの、時には忘れてしまうことも…。そんな時はどうしたらいいのでしょう?

「飲み忘れても翌日まとめて飲むことができますが、血栓症のリスクを考えると、毎日1錠ずつ飲む方がいいです。また、月によって飲んだり飲まなかったりするよりは、飲み始めたら飲み続けた方がいいです」
(宋先生)

リスクは多少あるものの、飲み忘れても、翌日調整できるのはうれしいポイント。しかし、服用する際には「できるだけ水で内服をお願いします」と、宋先生は付け足します。正しい服用の仕方さえ覚えれば、低用量ピルは、女性の強い味方になってくれるかもしれませんね。

「ただし、年齢やBMI、合併症などでオススメできない人もいるので、まずは医師にご相談ください」
(宋先生)

ひとりで判断はせず、きちんと専門医と相談しながら、上手に取り入れていきましょう。

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この記事の監修

宋 美玄 (ソン ミヒョン)
丸の内の森レディースクリニック 院長 医学博士
日本周産期・新生児学会会員
日本性科学会員
2児の母であり子育てと産婦人科医を両立。テレビ・ラジオ・雑誌連載などメディアへの積極的露出で“カリスマ産婦人科医”として様々な女性の悩み、女性の性、妊娠などについて女性の立場からの積極的な啓発活動を行っている。

丸の内の森レディースクリニック
https://www.moricli.jp

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