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ニューバランス ジャパン 石渡素子さん
ウォーキング
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【専門家が教える!】知っていそうで意外と知らない?ウォーキングシューズの正しい選び方4つのポイント

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健康のためにウォーキングを始めたものの、「長時間歩くと足が痛くなる」「すぐに靴ずれができてしまう」という人は、シューズ選びがうまくいっていない可能性も!?
「歩く」ことは、多くの人にとって最も日常的な行為。
同時に、運動やエクササイズという一面もあります。

毎日行っている動作だからといって簡単に考えず、改めてシューズ選び方のポイントをマスターして、自分至上最高にフィットするシューズを手に入れましょう!

でも、本当に自分に合ったシューズとは?その選び方は?

ウォーキングシューズのプロ、株式会社ニューバランス ジャパンの石渡素子さん(商品企画フットウェアプロダクト部ウィメンズチーム)に、ウォーキングシューズの特徴や正しい選び方について教えていただきました。

ニューバランス ジャパン 石渡素子さん

ウォーキングシューズとは?

ランニングシューズや登山シューズなどを見ても分かるように、一般的に靴は使用シーンや用途に合わせて作られています。
ウォーキングシューズもその名の通り「歩くこと」が目的。
街中で日常的に使うタウンシューズや、走ることに特化したランニングシューズと比べて、見た目にはそれほど大きな違いは感じられないかもしれませんが、機能面で大きな違いがあります。

「ウォーキングシューズには長時間歩いても疲れにくく、安定した歩行をサポートするための特別な工夫が施されています。」(石渡さん)

ウォーキングシューズとランニングシューズは何が違うの?

運動をサポートするために作られている靴の多くは、人間の動き、動作解析に基づいて設計されています。
つまり、ウォーキングシューズとランニングシューズがそれぞれ異なる特徴を持っているのは、人間が全く違った動きをしているからなのです。

ウォーキングの場合は、かかとから着地して、つま先のほうへと真っ直ぐに体重移動するのが基本的な動き。
そのため、ウォーキングシューズは最も衝撃を受けるかかとの部分に厚みを持たせるなど、長い距離を歩いても足に負担がかからず安定して歩ける設計になっています。

かかとから着地して、つま先のほうへと真っ直ぐに体重移動する歩く時はかかとから着地し、つま先の方へ体重移動する

一方、ランニングはかかとの外側から入り、つま先(親指)へと斜めに体重移動します。
さらに、ウォーキングは必ずどちらかの足が接地しているのに対し、ランニングは両足とも接地していない時間があることも大きな違い。

ウォーキングシューズの正しい選び方4つのポイント

ニューバランス ジャパン 石渡素子さん

ウォーキングシューズの特徴が分かったところで、続いては自分の足に合ったシューズの選び方です。次の4つのポイントを意識しましょう。

  1. 正しい足の長さを測ろう
  2. 長さだけでなく、幅も確認しよう
  3. かかと部分の硬さをチェック
  4. 靴を買う時間帯に気を付けよう

1. 正しい足の長さを測ろう

シューズ選びにおいて、最も重要なのが足のサイズに合っているかどうかです。
多くの人が自分の足のサイズを把握しているとは思いますが、本当にそれが正しいサイズなのでしょうか?
もしかすると、自分が気づいていないだけで、足に合っていない靴を選んでしまっている可能性もあります。

 そこでまずやっていただきたいのが、お店に置いてある測定器で足のサイズを正しく測ってもらうこと。
測定器にもよりますが、かかとから爪先の先端までの長さより+0.5cm〜1.0cmのシューズを選ぶと、ぴったりフィットするはずです。

2. 長さだけでなく、幅も確認しよう

足のサイズを測る際にもう一つ重要なのは、足の長さ(サイズ)だけでなく、足の幅(ウイズ)もしっかりと測ることです。
これこそが、自分に合った靴を選ぶ第一歩になります。

「実際にお客様のシューズを見ると、長さは合っているけど幅が窮屈だったり、幅に合わせてすごく大きいシューズを履いていたりと、足に合ったシューズを選べていないケースは少なくありません」

シューズによっては、1つのサイズに「幅広」「普通」「幅狭」など複数の幅のタイプを取り揃えているものもあります。

店員さんとも相談しながら、自分の足のサイズとウイズに合った最適の物を選ぶようにしましょう。

【例】例えばニューバランスだと、男女それぞれ複数の幅に対応しているものがあります

男性用のシューズ
D 2E 4E 6E(G)
やや細い 標準 幅広 超ワイド

 

女性用のシューズ
B D 2E 4E
やや細い 標準 幅広 超ワイド

3. かかと部分の硬さをチェック

次に、ウォーキングシューズの特長でもある安定性をかかとの硬さでチェック。

「着地の際にグラついたりしないよう、かかと部分には程よい硬さがあるものがおすすめ」と石渡さん。

『軽くてクッション性があるほうが、きっとラクに歩ける』と思い、軽さを最優先して選ぶ人もいるようですが、「かかとが安定していると、特に長い距離を歩いた際の疲れにくさは雲泥の差」だと話します。

4. 靴を買う時間帯に気を付けよう

そしてもう一つ、プラスαのポイントとし覚えておきたいのは、シューズ選びをする時間帯。

「1日の中で最も足が膨張するのが午後から夕方にかけての時間帯です。
自分の足が膨張している状態でシューズを選ぶと、自分の足によりマッチしたシューズを選ぶことができます」

ぴったりのシューズは軽い!?驚きの効果

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驚くことに、サイズが合っている靴と合っていない靴とでは、歩いた時に感じる重量感が違うそうです。

サイズの合わない靴を履くと、『頑張ってこの靴を持ち上げなくてはいけない』という余計な力がかかってしまい、靴の重さを感じやすくなります。
ぴったり合っていると、余計な力を使わずに足を運べるので、結果として軽く感じ、疲れにくくなります。

また、歩く時の、足指の関節部分を曲げて地面を蹴り出す動作に合わせて、ウォーキングシューズもしっかり曲がるようにできています。
サイズが合っていないと、この曲がる部分も足とずれてしまい、正しい歩行動作の妨げとなり足が疲れやすくなります。

合わないシューズにご用心!けがの原因にも…

自分の足に合ったシューズは、けがの防止という点でもメリットがあります。

サイズの合っていないシューズを履いていて、足にマメやタコができたり、靴擦れをしたりといったことは、誰もが一度は経験があるでは?

さらにひどくなると、外反母趾になったり、膝を痛めたりといったことにもつながってしまう可能性も…。

「健康のために始めたウォーキングで体を痛めてしまっては本末転倒。
けがや痛みが出てきてしまうと、せっかくのやる気もそがれてしまいます。
ウォーキングを継続するためにも、自分にフィットする靴を選ぶことが大切です」

専門家が実践する! 靴を長く履くコツとは?

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しっかり選んで自分の足にぴったりのウォーキングシューズを手に入れたら、できるだけ長く履き続けたいものですよね。

長持ちさせるためには、次の2つのポイントを意識しましょう。

  1. 靴を休ませる
  2. 靴を脱ぐ時はひもをほどく

1. 靴を休ませる

「一番おすすめの方法は、複数の靴を交互に履くこと。靴を休ませながら使うことで、最終的に一足あたりの寿命が長くなります」

その大きな理由が「湿気」です。

湿気はまさに靴にとっての天敵。1日中履いていた靴の中はとても蒸れている状態です。

靴をケアするポイントは、

  • 軽くブラシをかけて汚れを取った後、
  • しっかりと日陰干しをする。

こうして汚れを取り、靴の中の湿気をいち早く取り除くことが、靴をダメージから守る一番の方法になります。

2. 靴を脱ぐ時はひもをほどく

もう一つのポイントが、靴ひも。
つい面倒で、靴ひもを締めたまま脱いだり履いたりしてしまいがちですが、実はそれも靴をダメにしている行動の一つ。

かかと部分に過度の負荷がかかり、気がつかないうちに靴の変形につながってしまいます。
さらに、強引に足を入れようとしてかかと部分が引っかかり折れ曲がったりすることも。

靴を脱ぐ時はひもをほどく

「こうしたことが積み重なると、かかと部分の中の素材がダメージを受けてしまいます。
それによって靴本来の機能である “かかとを支える”という働きに支障をきたしてしまうのです」

必ず靴ひもをほどいてから靴を脱ぎ、履くときにはつま先から足にフィットさせるようにひもを締め直す。
こうした基本的な行動を習慣づけることが、靴を長持ちさせるカギと言えます。

靴を脱ぐ時はひもをほどく

ウォーキングを楽しく続ける秘訣は「シューズ選び」にあり!

人気のタウンシューズの中には、本来は運動を目的として作られ、流行やトレンドなどの変化に合わせて現在はファッションとして履かれるものもあります。

「タウンシューズの中には、一見すると運動に適したスポーツシューズのようなデザインのものもありますが、やはり歩行をサポートするための機能としては、ウォーキングシューズがおすすめです」

エクササイズの一環として長い距離を歩くならウォーキングシューズ。
日常生活の中での徒歩移動が中心の方は、デザイン性も楽しめるタウンシューズを選んでもよいでしょう。

自分の本当のサイズを知り、シューズ選びに「使う目的」という視点をプラスすると、もっと体に負担なく、楽しくウォーキングを続けられそうです!

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+healthcare編集部
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