あなたの生活をちょっと健康に。

睡眠
公開日 :
更新日 :

【医師監修】寝ても眠いのはなぜ?眠気の原因と睡眠障害・病気のこと

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Young tired businessman rubbing his eye in the office

「ちゃんと寝ているはずなのに眠い!」と日中に耐えられない眠気を経験したことがある方も少なくないはずです。実は、寝不足でなくても眠気に襲われることがあります。寝ても眠い原因・症状から対策まで詳しく確認してみましょう。

【原因①】睡眠障害の一種、居眠り病「ナルコレプシー」

Vietnamese business executive fell asleep at his workplace

寝ても眠い原因のひとつが、睡眠障害の一種であるナルコレプシーです。十分に睡眠をとっていても、突然急激な眠気が訪れます。作業中であっても、会議であっても自分の起きようという意思に関係なく睡眠に落ちてしまうこともあります。

こんな症状はありませんか

  • 短時間の眠りから目覚めた後は、やや頭がスッキリしている
  • 突然倒れるように眠りにつく
  • 眠りにつく前に幻覚を見たり、金縛りのような症状を感じたりする

対策

ナルコプレシーは、オレキシン神経系の異常が原因で起こります。もしナルコレプシーの症状を感じたら

  • まずは睡眠専門医を受診する

ナルコレプシーと診断された場合は、生活リズムを整えるための指導のほか、日中の強い睡眠を抑えるための投薬を受けるのが一般的です。

【原因②】眠れない「むずむず脚症候群」

male bare feet photo from under the bed, selective focus

むずむず脚症候群は、脚がむずむずしたり、痛みやかゆみなどの不快感を感じる病気のことです。眠ろうとすると症状が出ることが多く、寝つきが悪い・睡眠の質が悪くなるなど睡眠障害につながることがあります。

こんな症状はありませんか

  • 特にじっとしているときに症状が強くなり、寝ているときにもこの不快感を覚える
  • 寝返りが激しくなったり脚が通常よりも動いたりして、深い睡眠がとれていない

対策

原因については明確にはされていません。鉄分が不足していることやドーパミンという伝達物質が関係しているのではないかと推測されています。症状が現れたらしっかりと対処することが、眠さ解消には大切なことです。

  • 夕方以降はタバコやアルコール、コーヒーなどに含まれるカフェインを控える
  • 刺激物を控える
  • 鉄分を補給する

【原因③】「睡眠時無呼吸症候群」による酸素不足で眠りが浅い

Man lying in bed sleeping

ご存知の方も多いと思いますが、睡眠時に何度も呼吸が止まってしまうという病気です。呼吸が止まることで酸素供給が足りず深く眠れていません。そのため、睡眠時間を多くとっても日中眠くなってしまうのです。

こんな症状はありませんか

  • 家族や周囲から睡眠時のいびきがうるさいと指摘されたことがある
  • 肥満の方、小顔の方
  • 就寝前にアルコールを飲む
  • 寝起きにだるさ・疲労感がある

気になる場合は、ご家族の方に睡眠中の様子を確認してもらいましょう。呼吸が止まるような症状が見られる場合は、睡眠外来で検査を受けることをおすすめします。

対策

  • ダイエットをする
  • 息がしやすい寝方で睡眠をとる

改善されない場合は睡眠外来を受診しましょう。

【原因④】体内時計が狂うことによる眠気

Six Wall clocks

寝ても眠い原因のひとつとして考えられるのが、現代病とも言える「概日リズム睡眠障害」です。体内時計が狂うことによって症状が引き起こされます。

こんな症状はありませんか

  • 日中と深夜など交代で勤務をしている方
  • 深夜残業などが多い方
  • 睡眠が不規則だったり、明け方まで眠れない

対策

体内時計が狂ってしまうと、睡眠時間は十分であっても、慢性的に眠気を感じることも少なくありません。

  • 可能な限り午前中に太陽の光を浴びるようにする
  • 睡眠前は暖色系の間接照明に切り替える

太陽の光を十分に浴びることによって、体内時計がリセットされ、だいたい16時間後に睡眠物質であるメラトニンが脳より分泌されます。午前中にできるだけ太陽光を浴びること、睡眠前は刺激となる明るい照明を止めてるようにしましょう。

十分に寝ても眠くなってしまう原因には、何かしらの病気が絡んでいる可能性があります。特に生活習慣や生活リズムが症状に関係していることがあるので、日中に眠気を感じる場合は、生活全般を見直す対策からはじめてみましょう。あわせて、朝起きたら十分に太陽の光を浴びるということもぜひ意識してみてください。
 

ムーヴバンド3

 

この記事の監修

遠藤 拓郎
東京慈恵会医科大学卒業 医学博士
睡眠学会認定医師
日本精神神経学会 精神科専門医
女子栄養大学客員教授
慶應義塾大学医学部 睡眠医学研究寄附講座 特任教授
スリープクリニック調布、銀座、青山、札幌を開院し、現在はそれらを統合して東京睡眠医学センター長。祖父の代から三代で、九十年以上睡眠研究を続ける睡眠医療の専門家。
※本記事の無断転載及び複製等の行為は禁止しております。
※本コラムに記載されている一切の情報は、その効能効果、安全性、適切性、有用性、完全性、特定目的適合性、最新性、正確性を有することを保証するものではありません。詳細については、「サイトご利用にあたって」第4項をご確認ください。