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【医師監修】自律神経の乱れ?寒暖差アレルギー?風邪を引きやすい季節の変わり目に注意!

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季節の変わり目には風邪を引きやすいなぁ、と感じることは多いのではないでしょうか。

夏から秋、秋から冬、冬から春へと切り変わるとき、急に寒くなったり暖かくなったり気温差があると、厚手のコートで汗をかいてしまったり、薄着で冷えてしまって風邪をひいた…なんてことはよくありますよね。

でも、「季節の変わり目に決まって風邪を引いている」場合、それは自律神経の乱れが原因となって起きている可能性があります。
また、熱や咳は出ないけど、「くしゃみや鼻水が止まらない」場合、自律神経の乱れからくる、寒暖差アレルギーかもしれません。

季節の変わり目が体にどんな影響をもたらしているのかを解説したうえで、誰でも簡単にできる風邪予防の方法を中心に紹介します。

 

季節の変わり目は自律神経が大忙しで体に負担!

季節の変わり目は、一般的に体に負担がかかりやすい季節といわれています。
昨日と今日とで気温差が激しいと、体温を調節するために脳にある視床下部が自律神経を働かせます。

自律神経は、心臓を動かす、汗をかく、胃で食べ物を消化するなどというように、自分では意識してコントローできない働きに関わっています。
体温が下がるとぶるぶる震えて熱を出したり、体温が上がれば熱を下げるために汗をかくのは、自律神経からの指令によるものです。

しかし、気温差が激しい日が続くと、自律神経はこの調節を頻繁に行いすぎて、乱れてしまいます。
自律神経と免疫力はお互いに影響しあって体を守っているため、自律神経が乱れてうまく働かなくなると、免疫力が下がってしまい、風邪を引きやすくなってしまう可能性があります。

寒暖差アレルギーって?風邪とどう違うの?

寒暖差によって自律神経が乱れると、風邪とは違う「寒暖差アレルギー」の症状が出る方もいます。

寒暖差アレルギーは、医学的には『血管運動性鼻炎』と呼ばれ、アレルギー性鼻炎に似た症状が見られます。
熱や咳、のどの痛みなどはないのに、くしゃみや鼻水が止まらない、鼻がつまる、などの場合は、風邪ではなく寒暖差アレルギーかもしれません。
自律神経の乱れやすい30~40代の成人女性に多いと言われています。

ファッションで気温差をうまく調節しよう

気温差が激しいことが体の負担になっているので、負担が少しでも軽減するような方法を実践してみましょう。

一番簡単なのは、ファッションの工夫で気温差をカバーすること。
いつでも洋服を脱ぎ着できるようにしておくことがポイントです。

気温に応じて、人目を気にせず簡単に脱ぎ着できる洋服はとても便利ですし、風邪対策にはかかせません!
女性であればショールやカーディガン、男性も薄手のマフラーなどを常に持ち歩いておくのがおすすめです。
極力かさばらず、どんな服装にも合うシンプルなデザインのものにしておくと、カバンにも入れておきやすく、毎日の持ち運びにも便利です。
例えば、外出時など「ちょっと寒いな」「暑いな」と感じたときに、薄めのカーディガンなら脱いだり着たりでき、体の負担軽減に役立ちます。

季節の変わり目は朝夕冷え込むことが多いですから、肌寒さを感じたときにすぐに使えるアイテムを身近に置いておくことがポイントです。

風邪を引きにくくなるために免疫力を高めよう

季節の変わり目に引く風邪から体を守るためには、免疫力を高めることが重要です。
免疫力を高めるのに役立つさまざまな方法を、普段の生活に取り入れてみましょう。

食事

バランスの良い食事を心がけることは、健康的な体づくりの基本です。

バランスの良い食事の基本は、この3つを意識してとることが大切です。
①主食(ごはん、パン、そばなどの炭水化物を多く含むもの)
②主菜(肉や魚、卵などのタンパク質や脂質を多く含むもの)
③副菜(野菜やきのこなどのビタミンや食物繊維を多く含むもの)

特に、タンパク質やビタミン、ミネラル、また適度なコレステロールを摂ることは、免疫細胞を活性化させるのに役立つとも言われています。

体温が下がると、免疫システムの働きが悪くなると言われているので、体を温める食べ物を積極的に摂取するのもおすすめです。
冬が旬のもの、または寒冷地で育つ食べ物、ねぎ・ニンジン・かぼちゃ・レンコンなどは体を温めてくれます。
根菜たっぷりのお味噌汁や豚汁なら、食べやすいですね。

豚汁

さらに、とうがらしなどに含まれるカプサイシンも一時的には体を温めてくれるので、キムチなどを食べるのも良いでしょう。

キムチ

免疫細胞の60~70%は腸に存在しているので、腸内環境をよくするという意味でも、発酵食品や食物繊維は意識的に取り入れるようにしましょう。

運動

適度な運動を行うことで体温は上昇し、免疫力も高まります。
また、定期的に運動を取り入れ筋肉をつけていくと、熱が作られやすくなります。
女性が自律神経が乱れやすいのは、男性に比べて筋肉量が少なく、熱が作られにくいことが原因の1つなのです。

運動は一日やって終わりではなく、気軽に継続して取り組むことができる軽めなものを継続してみましょう。
例えば、ウォーキングやランニング、自宅でもできるストレッチなどは運動不足の人であっても自分のペースで始めやすいといえます。

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睡眠

生活のリズムを整えることは、自律神経を整えることにもつながります。
睡眠は「眠っている時間が長ければ良い」というわけではありません。
質の良い睡眠を取ることは、体の疲れをとったり、免疫力を高めるためにも大切です。

ぐっすり眠るための方法として、お風呂は眠る1時間ほど前に入りましょう。

人は、体温が下がるときに眠くなると言われています。
このため、眠る1時間前にお風呂に入って体温を上げることで、眠るころにちょうど体温が下がるので、スムーズに眠りに入ることができます。

また、湯船に浸かることによって血行促進、リラックス効果などが得られ、寝つきが良くなります。
シャワーのみで済ませてしまうのではなく湯船に浸かる習慣を身に付けましょう。
湯船の温度は38~40度程度のぬるめで10分以上つかるのがおすすめです。じっくり体を温めて、良い眠りにつなげましょう。

眠る前には白湯やホットミルクを飲むのもおすすめです。
眠っている間はコップ1杯分程度の汗をかいているので、眠る前に水分補給をしておくと、体を温めてくれるだけでなく、足りなくなる水分を事前に補うことができ、体の循環をよくしてくれます。

また、眠る前にストレッチを行うと、体温を上昇させることにつながるため免疫力がアップします。
激しい運動はかえって目が覚めてしまうので、軽めのストレッチ程度で十分。

そして、眠る前にはスマートフォンやパソコンを見ないように気を付けましょう。
眠る前にだらだらとスマートフォンやパソコンの画面を見てしまうと、ブルーライトの影響で目が覚めてしまい、睡眠の質が悪くなります。

就寝時には様々なホルモンが分泌されて、体を修復し、免疫力が高められています。このため、睡眠不足になると免疫力にも悪影響をあたえ、風邪を引きやすくなってしまうので、睡眠をきちんととることを意識しましょう。

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風邪にかかってしまったときの注意点

どんなに気を付けていても、風邪を引いてしまうことはあります。
風邪の初期症状には、15分程度の入浴で体を温めたり、カテキンの殺菌・抗菌・免疫活性効果を利用して温かい緑茶でうがいしたりするなどといった対処法がおすすめです。

風邪薬は風邪を治すものではなく、症状を緩和させるものです。
そのため、頭痛や鼻水、喉の炎症などがひどい場合には、それらの症状を和らげるために風邪薬を飲むとよく効くことがあります。
しかし、風邪を治すのが目的であれば、栄養をしっかり摂って、体を温めて免疫力を高め、安静にすることが適した方法であると覚えておきましょう。

手洗いうがいはマスト!風邪をしっかり予防して

風邪を予防するためには、丁寧な手洗いうがいは欠かせません。
外から帰って来たときには必ず手洗いうがいを行うようにしましょう。手洗いは、石けんを泡立てて、手のひらや手のこう、指の間などをこすり合わせて洗うようにします。
しっかりと洗った後は、流水で泡を丁寧に洗い流し、清潔なタオルで手の水分をよく拭き取ります。

また、うがいは一度水を口に含んで強めにすすいではき出し、その後水を口に含んでブクブクと喉まで15秒程度うがいを繰り返すのがポイントです。

季節の変わり目に風邪を引かないようにするためには、やはり普段の生活を見直すことが大切です。
食事や睡眠などが充実していないと、自律神経が乱れてしまい、風邪を引きやすい体になってしまいます。

毎日の生活では免疫力を高めるコツを取り入れ、手洗いうがいを欠かさないようにしましょう。

 

からだの時計

 

この記事の監修

工藤 孝文
日本内科学会、日本糖尿病学会、日本東洋医学会、日本高血圧学会、日本甲状腺学会、小児慢性疾病指医
福岡県みやま市出身。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学、帰国後、大学病院で糖尿病、肥満症などの生活習慣病を専門に修業、現在は、自身のクリニック工藤内科で診療を行う。2017年よりスマホ診療を導入し全国規模でダイエット治療・漢方治療を行っている。

テレビ番組の出演・医療監修、書籍、雑誌やヘルスケア情報サイトの監修など、メディア活動多数。

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