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「チョコレート=太る」は間違い?ダイエットにもなるチョコの健康効果とは

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「ダイエットの敵」というイメージがあるチョコレートですが、食べ方を少し変えるだけで、健康とダイエットの心強い味方になってくれそうなことが分かってきました。注目の美容・健康効果と、効果的な食べ方のコツをお伝えします!

カカオに含まれる脂質は体脂肪になりにくい!

チョコレートというと「甘い」というイメージがあるかもしれませんが、実は、カカオ豆に含まれるポリフェノールは「苦い」のが特徴です。この苦みを感じないよう砂糖やミルクを加えて、食べやすく工夫されたのが一般的な市販の甘いチョコレート。脂質や砂糖、ミルクたっぷりで高カロリー。さらにおいしくてつい食べ過ぎてしまうことから、「チョコレート=太る」というイメージができあがったのかもしれませんね。

確かに、チョコレートの原料カカオ豆の大半は脂質です。しかしカカオ豆の脂質は良質なもので、含有量が最も多い脂肪分ステアリン酸は、体内に吸収されにくくエネルギーになりにくいという特徴があります。チョコレートの脂質は体脂肪になりにくい、つまり、太りやすいわけではない!といえそうです。

ただし、脂質なのでエネルギーが高いのは事実。食べ過ぎには注意してくださいね。

健康効果もバッチリ!豊富なポリフェノールや食物繊維にも注目!

チョコレートの歴史は古く、紀元前の中米にまでさかのぼるといわれています。そして長い歴史の中で、滋養強壮や疲労回復、エネルギー源としても用いられていました。近年では、チョコレートの栄養成分に着目した研究が進められ、様々な健康効果が明らかになってきています。

中でも注目の成分が、ポリフェノール。植物の色素や苦み成分で赤ワインや緑茶にも含まれることが知られていますが、チョコレートにも豊富に含まれています。

ポリフェノールにはいろいろな種類があり、その効果も様々。中でもチョコレートに含まれるカカオポリフェノールは、老化や病気の原因ともなる活性酸素を減らす強い抗酸化作用があり、動脈硬化や高血圧、糖尿病といった生活習慣病の予防・改善や、血流アップ効果による冷えやむくみの改善、美肌効果が期待できることが分かっています。

カカオポリフェノールの美容・健康効果

動脈硬化の予防

血液中の悪玉コレステロールの酸化を抑制して血液をサラサラにする。血管がしなやかに保たれ動脈硬化の予防につながる。

高血圧の改善

血管の炎症を抑えて血管を広げる作用がある。血流がよくなり、冷えやむくみの改善にも役立つ。

血糖値の改善

血糖値を下げるインスリンの働きをよくすることが期待できる。

美肌効果

しみの原因ともなる紫外線による活性酸素を除去し、肌へのダメージを減らす。

チョコレートには食物繊維も豊富に含まれているので、糖質の吸収を穏やかにする他、便秘を改善して腸内環境を整える、というダイエットにうれしい効果も。また、チョコレートの香りやテオプロミンという成分は、リラックス効果を与えてくれるともいいます。なんだか、イライラしがちなダイエット中の心身をサポートしてくれる存在にもなりそうですね。

ちなみに、チョコレートが茶色いのはカカオ豆からとれる“カカオマス”に含まれるポリフェノールによるもの。一方で、ホワイトチョコレートにはカカオマスが使われていないため、カカオポリフェノールはほとんど含まれていません。健康効果を期待するなら、白ではなく茶色いチョコレートを選ぶとよいでしょう。

「カカオ70%以上」のチョコを食事前後に食べると効果的

チョコレートは、適量を守れば意外なことにダイエット中の理想的なおやつともいえそうです。
チョコレートに含まれるタンパク質と脂質を同時に摂ることで腹持ちがよくなり、ダイエット中に不足しがちな食物繊維もプラスできます。食事前後に少し食べれば、満足感が得られて食べ過ぎ防止にもつながるでしょう。

選び方としては、砂糖とミルクたっぷりのものではなく、糖質が少なくカカオポリフェノールたっぷりのダークチョコレートをチョイスしてみて。カカオポリフェノールが多いとその分苦みも出るので、苦みとほのかな甘みでバランスが良いといわれる、カカオ70%以上の物がまずは食べやすくておすすめです。

ただし、ダークチョコはカカオが多い分脂質も多いので、摂取カロリーオーバーには注意しましょう。
最後に、食べる量の目安についてです。チョコレートは嗜好品の1つ。嗜好品とは菓子類やスナック、アルコールなどをいいますが、これらの1日の摂取目安は合計200kcalくらい。チョコレートもその範囲内で食べるということになりますが、ダイエット中なら、1日に板チョコ1枚の3分の1程度を目安にするとよいでしょう。摂取カロリーにすると100kcal前後、量は約25g程度を目安に。1度で食べてしまわず、1日何回かに分けて食べるとよいでしょう。小分けになっていると食べやすく、食べ過ぎ防止にもなりますよ。

これからは、美容と健康への第一歩として、ダークチョコレートでカカオ本来の「苦み」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

チョコレートにはまだまだ多くの健康のヒミツがありそうです。最近では、脳の神経細胞を活性化する作用から認知症との関連が注目される他、チョコレートから新たに、腸内善玉菌を増やす「カカオプロテイン」という成分も発見されています。今後ますますチョコレートから目が離せませんね。いずれにしても、くれぐれも食べ過ぎには気をつけたいものですね。
 

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この記事の監修

牧野 直子
管理栄養士、ダイエットコーディネーター、料理研究家
女子栄養大学卒。「家族で楽しめる身体にやさしいレシピ」を数多く提案。メテレビ、ラジオ、雑誌、書籍の執筆、料理教室、講演会、病院や保健センター等で幅広く活動。分かりやすく、実践しやすい指導をモットーに、ダイエットや生活習慣病や肥満の予防・改善のための食生活指導や栄養指導に携わるほか、健康によく、簡単で、おいしい料理の提案を行っている。

著書に『ダイエットのためのカロリーガイド』(女子栄養大学出版部)『妊娠中のおいしい食事と栄養』(ナツメ社)監修、『2歳からのごはんBOOK』(NHK出版)など多数。

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