健康経営の導入事例髙島屋健康保険組合 様

髙島屋が取り組むウォーキングキャンペーンで健康意識が高まった理由

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髙島屋が取り組むウォーキングキャンペーンで健康意識が高まった理由

髙島屋健康保険組合は、ドコモ・ヘルスケア社のシステムを活用し、髙島屋グループの職員向けのウォーキングキャンペーン「スマホで健康チャレンジ」を開催。
社員の健康増進のため、競争意識を高めて歩くことを習慣づける工夫が凝らされた同キャンペーンは、社内コミュニケーションの活性化にもつながりました。

昨年9月、髙島屋は働き方改革のもと職員全員が活き活きと意欲的に仕事に取り組む企業環境整備を目指すこと目的に「健康経営宣言」を策定。
髙島屋健保組合は今年5月~6月、人生100年時代を見据えた健康な身体づくりの一環としてウォーキングキャンペーン「スマホで健康チャレンジ」を開催しました。

キャンペーンでは、ドコモ・ヘルスケア社の健康データ管理サービス「健康サポートLink」の歩数データ管理機能システムも活用されています。

キャンペーンの主催者である田中誠さん(髙島屋健康保健組合 常務理事)、川副純子さん(髙島屋健康保健組合 業務担当係長)にお話を伺いました。

職員の健康が、上質なサービスにつながる

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髙島屋の経営理念である『いつも、人から』
“自らが健全・健康で心豊かな生活をおくる従業員こそがお客様や地域に対して真の上質なサービスを提供することができる”と考えた髙島屋は、昨年9月に従業員の健康維持・増進と生活の質向上を目的とした『健康経営宣言』を策定しました。
「従業員の心身の健康を守ることが髙島屋グループの責務であり、企業の成長には従業員一人ひとりの活力が不可欠と考えています」(田中さん)

髙島屋健保組合は、レセプト(診療報酬明細書)や健診結果等のデータ分析に基づき、保健事業を効果的・効率的に実施するための「データヘルス計画」を策定しています。

「データヘルス計画」は、すべての健保組合が平成27年度から計画作成を求められているもので、第1期(平成27年度~29年度)の後、第2期(平成30年度~35年度)の計画が作成されました。

髙島屋健保組合の第2期データヘルス計画では、健康経営宣言と連動する課題として、①生活習慣病予防(BMI値の改善、メタボ解消)②婦人科検診受診率の向上③喫煙率の低下④メンタルヘルス対策の4項目を重点項目として設定。

今回のウォーキングキャンペーンは、一つ目の生活習慣病予防、すなわちメタボ解消を目的とした取り組みとして検討が始まりました。

百貨店勤務者特有の不規則な生活習慣がメタボにつながっている?

2015年度のデータによると、髙島屋グループの40歳以上被保険者において、BMI値25以上の職員の割合はおおよそ22%。

2018年に策定した第2期データヘルス計画では、この数値を19%以下に減らすことを目標としています。

また、髙島屋健保の女性被保険者の就寝2時間前の喫食率は、他の健保と比べて高いというデータが出ているとのこと。

「百貨店は夜まで営業していますからね。シフト勤務での不規則な生活や、生活が夜型になって晩ご飯が遅くなったりすることが、BMI値の増加につながっているとも考えられます」(田中さん)

選んだ決めては歩数データがリアルタイムに確認できること

ウォーキングキャンペーンの検討が始まった当初は、歩数計を用い、参加者自身にデータ入力してもらうシステムを考えていたそうです。

しかし、各自でデータを入力する仕組みではデータの正確さが判断できないため、スマートフォンアプリで自動反映ができる仕組みを取り入れることに。

こうして「スマホで健康チャレンジ」の開催に至りました。

「スマートフォンがあれば、誰でもキャンペーンに参加できる点も良いと感じました」(田中さん)

歩数データの管理を担当した川副さんによると、手書きや手集計とは違い、管理画面には自動で各参加者の歩数データが上がってくるため、集計の手間がかからず楽だったとのこと。

「各参加者の歩数データをリアルタイムで見られます。顔見知りの従業員の順位があがってくると“頑張っているなあ”と感心しました。
直接会って尋ねると、エレベーターを使わず、階段を登り降りするように心がけているとのことでした。
それを聞いて、私も普段よりも歩こうと意識が高まりましたね」(川副さん)

参加登録期間の延長で、参加者が大幅増加

ウォーキングキャンペーンの参加者の募集にあたっては、チラシを社員向けの情報誌と共に配布する、各部署にポスターを掲示するなどの施策を実施。

その結果、目標の1,000名を上回る職員がウォーキングキャンペーンに参加しました。

「実は当初は400人ほどしか集まっていませんでした。
そこで、各事業所ごとの参加状況を経営会議で報告し、参加者数を競わせることで最終的に参加者数を伸ばすことができました」(田中さん)

参加者のモチベーションアップのため、様々工夫

キャンペーンの企画時、最も重視をしたのが参加者全員が政府が推奨する一日8,000歩をどうすれば継続できるかだったそうです。

チャレンジ期間中の累計歩数上位100名には、ドコモ・ヘルスケアのウェアラブル活動量計「ムーヴバンド3」やスポーツタオル、入浴剤等、健康づくりに役立つグッズをプレゼント。

「やはり『ムーヴバンド3』が欲しいという方が一番多かったです。
そのために朝走っている方もいました。
賞品は参加者のモチベーションアップのために重要だったと思います」(田中さん)

当初期待したコミュニケーションの活性化にも成功

開催期間中は、歩数ランキングを髙島屋健保組合のホームページや『ローズスマイル(職員向けの情報交換サイト)』で発表。

プロジェクトを開始する当初、この取り組みが従業員の健康改善だけでなく、コミュニケーションの活性化につながることに期待もあったとのこと。

実際プロジェクトが始まってみると、ひとつの職場内で競争を始めたり、他の参加者にどんなやり方をしているか情報収集するなど、コミュニケーションのきっかけとなる場面が多く見られたそうです。

「ランキング発表を見て“あっ、自分の名前(登録したニックネーム)がある”と喜んだり、職場の仲間から“おぉ、すごいな”とほめられたりして、ウォーキングキャンペーンによって、コミュニケーションの輪を広げられたことは大きな成果だったと思います」(田中さん)

ウォーキングキャンペーンをきっかけに歩く職員が増えた

歩数ランキング上位者の間では、累計歩数の熾烈な闘いが繰り広げられました。
上位にランクインした人のなかには、1日平均37,000〜38,000歩も歩く方もいたそうです。

「ウォーキングは1日8,000歩が推奨されていますが、8,000歩はランキングの中位でした。

キャンペーンに参加した人のうち約300名が、これをきっかけにより頻繁に歩くようになったようです。」(田中さん)

継続的に実施することで健康意識の定着化をめざす

今後も継続的にウォーキングキャンペーンを実施していきたいと語る、田中さんと川副さん。

キャンペーンを継続することで、職員が日々の生活の中で自然と健康を意識して歩くようになってほしいと考えています。

「この時期(5月1日から6月末日まで)にキャンペーンを実施できて良かったと思っています。
今年の夏は特に暑いのでその前にたくさん歩いてこの夏の暑さを乗り切る体力作りになったのではないかと考えています。
次回の実施についても同じ時期が良いなと思っています」(川副さん)

次回の課題としては、スマホやアプリに詳しくない職員もいたため参加する際の手順や登録方法をわかりやすく案内することや、キャンペーンを盛上げる取組みとして、歩数順位が下位の方にも賞品が当たるようにしてより多くの職員に参加してもらいたいと考えています。

データヘルス計画に基づき、今後もさらなる取り組みを

さらに、髙島屋健保組合の今後の保健事業の展望についても伺いました。

「今後は、データヘルス計画の重点項目でもある、婦人科検診への受診もより一層促していきたいと思っています。
また、禁煙キャンペーンについても継続していきます。
メンタルヘルス対策については、ストレスチェックの分析を踏まえた対策冊子を全従業員に配布するなどの啓蒙活動を行っており、こちらも続けていきます」(田中さん)

髙島屋健保組合では、策定したデータヘルス計画に基づいて、髙島屋グループの従業員の健康寿命の延伸のため、健康のベースとなる体力向上・維持、疾病の早期発見・早期治療、心の病のケアを含めた健康施策に取り組んでいくとのことです。
従業員のコミュニケーションの活性化も意識しながら進められた髙島屋健保組合の健康施策のアプローチは、従業員の巻き込みに成功した好例だと言えます。

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