健康経営の導入事例株式会社NTTドコモ 様

若手女性社員に実施した「女性の健康向上施策」で女性の活躍推進と働き方改革をサポート!

導入サービス

  • 女性の健康向上パッケージ
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女性の健康セミナー&アプリ導入で、ヘルスリテラシーを向上。生涯活躍できる、ドコモのワークスタイル確立へ。

株式会社NTTドコモ(以下NTTドコモ)では、女性が心身共に健康で生涯に渡り活躍できるよう、ライフイベントに差し掛かる入社5年目の女性社員に対し、産婦人科医による「女性の健康セミナー」と女性の体調管理専用アプリ『カラダのキモチ』を導入。
ヘルスリテラシーの向上をキャリア開発、業務パフォーマンス向上につなげています。

女性が男性と同等に働けるようになりつつある現代。
男女雇用機会均等法や女性活躍推進法などの制度が整う一方で、女性特有の疾患の増加や月経トラブルによる生産性の低下、男性の2倍リスクが高いうつ病の発症など、働く女性の健康課題は山積しています。
この課題解決に向け、経済産業省でも示唆している「女性の健康に関するリテラシーの向上」をいち早く取り組んでいる、NTTドコモ増田 浩一郎さん(人事部 ダイバーシティ推進室 担当課長)と築崎 真理さん(人事部 ダイバーシティ推進室 主査)にお話をうかがいました。

ライフイベントと仕事をもう天秤に掛けない。女性社員がそれぞれの生き方・働き方を実現できる環境へ。

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「『更なる価値』をお客様、世の中へ提供し続ける企業」をめざして、社員個人の能力を最大限に生かし、顧客満足を追求するNTTドコモ。

『ダイバーシティ経営』『ワークスタイルの選択』『健康経営』の3つを柱として、働き方改革が企業風土として根付くよう推進しています。

その一環として、2006年より女性キャリア開発の総合プログラム『Win-d(ウィンド、Women's innovative network in docomo)』を実施。
若手のうちからキャリア意識をしっかりつけて欲しいという狙いで、女性の活躍推進の取り組みには、早くから力を入れてきました。

「若手女性に向けて、女性課長と月1回1時間程度のメンタリングを行い、キャリアについての相談をする場を設け、一定の成果を上げてきました。
最初は健康経営という部分には触れていませんでしたが、長きに渡りキャリアを築くためには、女性の健康に特化した取り組みも大事であると感じていました」(増田さん)

以前は、無意識の偏見として、女性の妊娠や出産、育児休暇などに対して、当事者も周囲も、『出産して育児が終わるまでは仕事のギアを落とす』『仕事を長く頑張るならライフイベントは控える』という風潮も、少なからずあったそう。

そんな中、女性社員の先輩たちから『どちらか天秤にかけるのではなく、バランス良く両立させること、そして妊娠・出産に関する正しい知識を早めに伝えるべき』という声が。

「そこで、ある程度自律して仕事ができるタイミングで、それぞれのキャリアをどう歩むか、自身の健康やライフイベントと併せて考える機会を設けたいと考えました」(築崎さん)

ヘルスリテラシーの向上は業務パフォーマンスのアップにつながることに着目!

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そうした課題がある中、グループ会社であるドコモ・ヘルスケアから提案されたのが『女性の健康向上パッケージ』。
女性特有の体調不調が仕事やマネジメントに与える影響を産婦人科医からセミナー形式で習得し、アプリで日々の体調管理やセルフケアの習慣化を促進。
女性社員のパフォーマンス向上を目指すという施策でした。

増田さんは女性のヘルスリテラシー向上が、業務パフォーマンス向上にもつながるという研究結果にも注目。

「ドコモ・ヘルスケアからの提案は、『Win-d』を健康面から補完するのにぴったりだと感じました。
まずは2017年に産婦人科医宋美玄先生による『ココロとカラダとキャリアセミナー』を行うことに。
根拠のある研究結果に基づいているという点も説得力があり、導入の決め手になりました」(増田さん)

導入の対象はグループ会社を含む全国の総合職の入社5年目の女性113名(26~30歳)。
仕事もある程度自律でき、一般的に結婚や出産などのライフイベントに差し掛かる直前の年代を選出しました。

2年目である2018年は、セミナーでリテラシーを上げた後、3カ月間アプリを使って、知識の維持とセルフケアの習慣化を実践。
オンラインで健康相談ができるサポートも提供しました。

また、継続しやすいよう、基礎体温のデータがアプリに転送できる婦人体温計も併せて配布しました。

女性だけでなく、共に働く上司にも女性特有の健康課題に関する正しい理解は必要

こだわったのは、対象女性社員の男性上司にもセミナー受講を促した点。
これまで、例えば妊娠・出産・育児などのライフイベントを迎えた女性社員に対し、男性管理者が過剰な配慮をしてしまうこともあったと言います。

「先入観や自分の数少ない経験だけで判断して、腫れ物に触るような…。
そうなるとコミュニケーションにミスマッチが生じ、結果として女性活躍推進を妨げる原因の一つにも挙げられていました。
全グループでいうと、社員男女の割合は8:2。
この現状からも、男性も女性の健康課題を正しく理解した上で、共に仕事を進めることが女性の活躍推進につながると考えました」(築崎さん)

全国各地の対象社員には、このセミナーのために東京の本社へ集まってもらいました。
もちろん、それぞれに仕事がある中で遠方から足を運ぶことに対し、二つ返事ではなかった人も。

「まずは意識や認識をすり合わせることが大切だと考えたので、一堂に会して産婦人科医の話を直接聞いてもらいました。
地域によっては、女性の活躍や健康経営という概念にタイムラグもあるようなので、場を共有することで理解もスムーズになったようです」(増田さん)

セミナー満足度は96%!導入後アンケートではヘルスリテラシー・業務パフォーマンス共に上昇。

セミナー受講後にアンケートを取ったところ、96%が大変満足・満足と回答。

女性社員からは
「普段しにくい話を産婦人科医にしてもらうことで、上司に伝わる絶好の機会になった」
「日頃の不調の原因のひとつがPMS(月経前症候群。生理前に引き起こされる心と体の不調)であると知った。日々の体温管理、食生活などを見直したい」
という声が。

男性上司からは
「ここまで踏み込んだ話を聴いたことがなかった。なんとなくの知識しかなかったが、具体的に知ることができた」
「これまでどう接したらよいか分からず過剰な配慮をしていた。スタンスや接し方のアドバイスが役に立ちそうだ」
という声が挙がりました。

さらに効果を「見える化」するため、導入前と導入から約3カ月後の2回に渡り、ヘルスリテラシーと業務パフォーマンスの関係についての調査も実施。

その結果、ヘルスリテラシーの上昇と、業務パフォーマンスの両方が上昇。
相関関係があることが確認できました。

「業務パフォーマンスがアップしていると本人が自覚していること自体が会社にとってプラスですね。
健康への不安が払拭されて業務パフォーマンスが上がれば、モチベーションも自然と上がるだろうし、"ドコモでなら長く働いていける"、"キャリアアップを目指せる"など、より意欲が上がることを期待しています」(増田さん)

加えてオンライン健康相談サービスも対象者の1/3が利用しており、女性特有の健康課題に対する各自の関心の高まりも読み取れました。

また、この結果はドコモが中央大学や他企業と共同で取り組んでいる『ワーク・ライフ・バランス&多様性推進・研究プロジェクト』でも発表され、有益な結果として評価されています。

社員全員が当たり前に、"女性のライフステージと健康"を理解する環境創出へ向けて

NTTドコモでは、2年に渡り有益な結果が出たことで、継続して導入していくことを決めました。

「毎年実施することで、社員全員が女性の健康について正しく理解できている環境をつくりたいですね。
体やホルモンに関する知識があれば、自分で体調をコントロールできることを、多くの女性社員に知ってもらいたいですし、全員が自身のキャリアと健康と人生を総合的に考えながら、イキイキと活躍している状態を目指したい。
また、今後も男性にも正しい知識を持ってもらうことで、コミュニケーションをより円滑にしていきたいですね」(築崎さん)

まとめ

社会全体の課題となっている「働き方改革」。
社会で活躍する女性がますます増える現代において、女性の健康を考え、企業がサポートをすることは女性社員にとっても、企業自体にとっても大きなメリットがあります。

社員一人ひとりの能力向上、ライフステージの変化に対応できる職場環境づくりを進める、NTTドコモの先駆的な取り組みに今後も期待が高まります。

□ 『ダイバーシティ経営』
多様化する市場動向に先んじて対応し、お客様に魅力的な価値を提供していくために、性別、年齢、国籍など属性が異なる多様な人材を内包し、企業の強みに変えていくNTTドコモの取り組みのひとつ。
その中でも「女性の活躍支援」の取り組みは特に強化を図っており、2020年度までには、女性管理者比率を7.5%到達をめざしています。
https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/csr/about/diversity/

□ Win-d(ウィンド)
「Women's innovative network in docomo」の略称。
NTTドコモが推進している、女性のキャリアアップ支援のための総合プログラム。
一般社員、主査、担当課長などの階層に応じたキャリア開発メニューを提供。
定期的なメンタリングや研修、交流会を行い、女性社員一人ひとりが自身のキャリアビジョンをもつ土壌を育んでいます。

□ 女性の健康向上パッケージ
企業が抱える女性特有の健康課題への早期対策をサポートすることで、女性社員のパフォーマンス向上を目指すドコモ・ヘルスケアの企業向けサービス。
①セミナー形式で知識の取得 ②アプリでセルフケアの習慣化 ③実践とフィードバック
これら①②③をパッケージで提供しています。
https://www.d-healthcare.co.jp/business/women-health-support/

□ 婦人用体温計について
オムロン婦人用体温計(MC-652LC / MC-642L)
『カラダのキモチ』に連携し、計測した体温を転送可能。
婦人体温計の購入はこちら

□ 『ワーク・ライフ・バランス&多様性推進・研究プロジェクト』
2008年10月に東京大学社会科学研究所と民間企業が共同して発足させたプロジェクトで、ワーク・ライフ・バランス推進と働き方の関係などについて民間企業と共同研究を行っています。
2014年4月より中央大学に拠点を移し、研究テーマに「多様性」も加わる。
http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~wlb/

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