健康経営の導入事例神奈川県 ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室 様

神奈川県が力を入れる“未病への取り組み”普及に、楽しく歩くアプリ「歩いておトク」が力を発揮!

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「歩いておトク」と連携 健康意識の向上、「マイME-BYOカルテ」の普及に力を発揮! 身近なアプリで裾野を広げる

超高齢社会を乗り越えるため、「未病の改善」を施策のキーワードの一つに掲げる神奈川県。「歩くこと」や健康の維持・増進に対する意識を高めてもらうきっかけづくりに、ドコモ・ヘルスケアのアプリ「歩いておトク」が一役買っています。

健康と病気を「二分論」の概念で捉えるのではなく、心身の状態は健康と病気の間を連続的に変化するものとして捉えるのが、「未病」の考え方です。
心身の状態をより健康な状態に近づける「未病の改善」を推進する神奈川県は、ドコモ・ヘルスケアのアプリ「歩いておトク」とコラボレーション。
このコラボにより、歩くことや健康に対する関心を高めるとともに、県のアプリ「マイME-BYOカルテ」の普及拡大に成果を上げています。

連携のきっかけやメリットなどについて、市川秀樹さん(県政策局ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室次世代社会システム担当課長)と、箱崎真佐人さん(ヘルスケアICTグループ主任主事)にお話をうかがいました。

県のアプリ「マイME-BYOカルテ」を運営。健康状態を「見える化」して未病の改善につなげる

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神奈川県が目玉政策として力を入れる「ヘルスケア・ニューフロンティア政策」は「未病の改善」と「最先端医療と最新技術の追求」の2つを融合させた取り組みです。

市川さんと箱崎さんが所属する「ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室」は、その政策の総合的な企画・運営を担う実働部隊。同室内には、最先端医療産業を育成していくグループや国際展開を進めるグループ、未病を改善する産業の振興を進めるグループなど様々な担当があるそうです。

超高齢社会を乗り切るために県がとった選択肢は『未病の改善』と『最先端医療と最新技術の追求』でした。
ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室は総勢50人ほどで組織されています。
通常、自治体では健康に関する部局は健康に特化、産業育成の部局は産業育成に特化とセクションごとの縦割り傾向にありますが、私たちはその2つの分野を融合させることで、健康寿命の延伸と新たな市場産業の創出を目指しています」(市川さん)。

今回、ドコモ・ヘルスケアの「歩いておトク」 と連携した、県が開発、運営する健康管理アプリ「マイME-BYOカルテ」も力を入れている取り組みの一つ。

スマートフォンやパソコンを使って、身長、体重、血圧などに加え、薬の服用履歴や病歴、日々の歩数などのデータも記録・管理することができるアプリで、母子手帳や学校健康手帳の健診項目にも対応しているので、乳児期から一生涯のデータを保存することもできます。

「データは県のサーバーでバックアップしているので消えることはありません。
自分の心身の状態や変化を『見える化』することで、未病の改善のための気付きにつながると考えています。
県外の方も利用でき、震災などでお薬情報や既往歴などの情報が必要になった時の備えにもなります」(市川さん)

身近な健康法は歩くこと。健康に関心が低い人への訴求を模索

2016年3月にリリースして以来、ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室は「マイME-BYOカルテ」の普及拡大を図ってきました。ただ、自治体が行う広報活動には限界を感じることもあったそうです。

「行政の場合、広報の手法についてチラシやポスター、イベントでの呼び掛けなど、オーソドックスなものになりがちです。
今の時代、それだけでは多くの人に伝えることはできません。裾野を広げるために、もっと強く訴えかける手法はないか…。
それには影響力が高いアプリと連携できないかと考えていました」(市川さん)

そこで、着目したのが、ドコモ・ヘルスケアの「歩いておトク」とのコラボレーションでした。
全国で利用者が約50万人と多く、リピーター率も90%以上と高いこと、バーチャル画像で国内外の名所巡りを気軽に楽しめる点が、健康に関心を持ちやすく、歩くことの習慣化を促すツールとして活用できると判断。
そこを入り口に、「マイME-BYOカルテ」の利用者を増やす狙いがありました。

今回、「歩いておトク」と「マイME-BYOカルテ」のコラボは2回目。
1回目(平成28年度キャンペーン実施)で「マイME-BYOカルテ」に約1000人の新規登録者があったことから、手応えを感じたと言います。

未病の改善のために一番手軽にできるのは歩くことです。
忙しくて本格的な運動が難しい人でも、通勤時にひと駅前で降りて歩くことならできるという人はたくさんいます。
あまり健康増進を気にしていない人にも『マイME-BYOカルテ』に関心をもってもらうきっかけになると期待を持てたことが、アプリコラボの決め手になりました」(市川さん)

人気スポットを歩いて「マイME-BYOカルテ」に登録すると、プレゼントのチャンス!

コラボ内容は、「歩いておトク」で神奈川県内の人気スポットを巡ってゴールし、その後、「マイME-BYOカルテ」に登録すると、県内の施設や店舗で利用できるクーポンやdポイント500ポイントを抽選でプレゼントするキャンペーンに。

平成28年度は各市町村に呼びかけ、観光地として人気が高いスポットをピックアップし、6ツアーを用意しました。また平成29年度は横浜マリンタワーや港の見える丘公園などを巡る東部散策ツアーと、彫刻の森美術館や真鶴岬などを巡る西部散策ツアーの2つを用意しました。

ツアーを組むに当たり重視したのは、市町村との連携です。
県内外の方が観光名所を訪れることで地域振興にもなりますから、市町村に呼びかけ、ツアー先の候補や各スポットの魅力などを教えていただきました」(箱崎さん)

登録者増加、健康意識の向上に手応えあり!

平成29年度に実施した「歩いておトク」とのコラボは1か月でしたが、この期間に「マイME-BYOカルテ」には約1800人が新規登録
平成28年度のコラボ時の新規登録数約1000人を上回りました。

また、平成28年度に実施したアンケートから健康増進の面でも効果が見られたそうです
。 「登録者アンケートによるとツアーを通じて、毎日の歩数を意識するようになったと答えた人は約8割、実際に歩数が増えたと答えた方は約5割に達しました」(市川さん)

また、協力した市町村にとってのメリットも。
「県内にはいろいろな観光資源があるものの、自治体の予算の範囲でできるPRは限られます。
各市町村とも苦労しているところですが、今回のように「歩いておトク」と連携することで、市町村担当者からは効果的なPRができたとの声が上がりました」(箱崎さん)

多様なライフスタイルに合わせ、アプリやSNSを駆使。幅広く健康増進のきっかけづくりを提供する

ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室では、未病の改善のための情報や取り組みを広めるために、SNS(ソーシャル・ネット・サービス)を駆使する他、「歩いておトク」をはじめ、様々な企業と連携し、その発信力やネットワークを活用。
平成29年度末時点での利用者数は約5万2千人に達しました。

「ライフスタイルが多様化している今の時代、健康のために歩くこと一つをとっても考え方、取り組み方は人それぞれです。
実際に現地を歩いてみたいという人もいれば、非常に忙しくて通勤の時ぐらいしか歩けない人もいるでしょう。
後者のような人には、バーチャルでも達成感を味わえる『歩いておトク』のようなアプリはより適していると思います。
チラシやポスターはもちろん、こうしたアプリなどいろいろな仕掛けを同時に展開することが必要です。
そもそも健康への関心が低い人もいます。そういう人たちに関心をもってもらうため、どうきっかけを提供できるか。
頭を悩ませるところですが、『歩いておトク』とのコラボは、一つのきっかけづくりになったと感じています」(市川さん)

最近では、「ME-BYOスタイル」のロゴが入ったコースター製作や、飲料メーカーとのタイアップによるロゴ入りお茶の販売といった斬新な取り組みも進めています。

市川さんと箱崎さんは、「今後も、未病の改善に向け、健康意識の向上、『マイME-BYOカルテ』の普及に力を入れていく考えです」と、力強く語ってくださいました。

名所を巡る達成感を味わい、dポイントももらえるという「歩いておトク」の特徴とメリットを最大限活用した神奈川県の取り組みは、未病の改善への動機づけだけでなく、観光資源のPR、クーポン配布を通じた地域振興と、一石三鳥の効果をもたらすことに。
生活者にとって身近なアプリを駆使している点、そして民間企業とのコラボという点も自治体の先進的な取り組みになったようです。

□『マイME-BYOカルテ 』
神奈川県が運営する健康管理アプリです。
体重、血圧、歩数などの日々の健康情報やお薬情報などを一覧で管理でき、ご自身の健康情報を「見える化」し、未病の改善に役立てることができます。

dポイント
NTTドコモが提供するポイントです。
「dマーケット」のほか、街のお買い物やネットショッピングなどでも利用できます。

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