健康経営の導入事例埼玉県 保健医療部 健康長寿課 様

医療費の削減にもつながる!県民の健康を促進するため「埼玉県コバトン健康マイレージ」を活用。

導入サービス

  • WM(わたしムーヴ)
  • ムーヴバンド2
  • 健康マイレージ
企画担当者の写真

埼玉県コバトン健康マイレージで県民の健康を促進

埼玉県が取り組んでいる「健康長寿埼玉プロジェクト」。そのプロジェクトの一環として、「埼玉県コバトン健康マイレージ」が2017年からスタートしました。ドコモヘルスケアのアプリ「WM(わたしムーヴ)」「ムーヴバンド2」「歩数計」を用いた高度な健康データプラットフォームが、県民の健康維持と医療費削減に貢献しています。

昨今、高齢化と医療費の増大が社会的問題となっています。
埼玉県は平均年齢がおよそ45.4歳と、全国でも6番目に若い県(2015年10月時点)。 しかし、今後は全国トップクラスのスピードで高齢化が進行するものと見込まれています。
医療費の負担も増加しており、2005年では1.5兆円だったのが2017年には2.4兆円(推計)に上っています。
そのような現状を鑑みて、埼玉県が取り組んでいる「健康長寿埼玉プロジェクト」。そのプロジェクトの一環として、「埼玉県コバトン健康マイレージ」が2017年からスタートしました。
清水雅之さん(埼玉県 保健医療部 健康長寿課 課長)にお話を伺いました。

埼玉県の発展のために、健康長寿埼玉プロジェクトを推進

─埼玉県 保健医療部 健康長寿課ではどのような取り組みをされているのでしょうか?

取り組みの範囲はとても広く、健康長寿として誰もが健康で自立できることを目指しさまざまなプロジェクトを実施しています。若い人から高齢者まで、それぞれのライフスタイルに応じた健康づくりを推進しています。

─以前は健康増進課でしたが、健康長寿課へと変えたことの意味合いを教えてください。

2012年に埼玉を日本一の健康長寿県にするため「健康長寿埼玉プロジェクト」をスタートさせ、それにともない課名も変わりました。
健康長寿埼玉プロジェクトの取り組みとして県内7市町をモデル地域に指定し、筋力アップトレーニングや一万歩運動などを実施して効果検証を行いました。特に筋力アップトレーニングに取り組んだ地域では、一人(あたり)年間79,000円、毎日一万歩運動では年間24,000円もの医療費が削減されるという効果がありました。

─それはすごいですね。

毎日一万歩運動は誰もが取り組みやすく効果も出ているということから、より多くの県民に参加していただくため、2017年に「埼玉県コバトン健康マイレージ」をスタートさせたところです。

企画担当者の写真

歩くことでポイントが貯まり、健康づくりが楽しくなる

─「埼玉県コバトン健康マイレージ」とはどのようなものでしょうか?

「埼玉県コバトン健康マイレージ」とは、歩くことでポイントが貯まり、楽しみながら健康づくりができるシステムです。仕事などで忙しく、健康づくりに参加できない方を取り込んでいくことを目的としています。
「埼玉県コバトン健康マイレージアプリ」「ムーヴバンド2」「歩数計」の3つの計測方法から自分にあったものを選択し、ウェブサイトからでも申し込みができます。
参加者は計測器を持って歩き、スマートフォンの場合はアプリから歩数を送信できます。「ムーヴバンド2」「歩数計」の場合は、対象市町村の公共施設、ドラッグストアなどに設置されているタブレット端末(*)にかざすことで歩数を送信できます。県内の送信場所は合計すると約1010箇所にものぼります。送信された歩数に応じたポイントがマイレージとして獲得でき、抽選で埼玉県の特産物などの賞品が当たるという試みです。

*大塚ウエルネスベンディング社の自動販売機、富士薬品(ドラッグセイムス一部店舗)、ビックエコー(県内一部店舗)、ドコモショップ等

─歩くだけで商品が当たり、自分も健康になるということですね。

このプラットフォームを作ったのは、健康づくりには自分のなかに「見える化」が重要だと考えたからです。見える化とは「自分がどれくらい頑張ったか」ということです。頑張って歩いてポイントが貯まることで、頑張り度が見える。すると達成感が得られます。ランキングも出るので、参加者の中で自分は何番目かもわかる。そうするともう少し頑張ってみよう、という気にもなる。競いながら頑張ることが健康につながります。

─対象は幅広い年齢層なのだとか?

参加資格を18歳以上に設定しています。どうしても健康づくりというと現役を引退された高齢者だけ、と捉えられがちですが、現役世代の若いうちから健康を意識してもらうことが大事だと考えています。

継続して取り組めて、楽しめるコバトン健康マイレージ

機能紹介

参加者の嗜好や生活形態にあわせて「埼玉県コバトン健康マイレージアプリ」「ムーヴバンド2」「歩数計」の3つの計測デバイスが選択できるといった選択肢の幅や頑張り度がわかるランキング機能で、チーム対抗などのイベントができる機能を搭載。さらにポイントは1日の歩数やリーグでも貯められる。埼玉県コバトン健康マイレージ内にある「彩の国マップ」にウォーキング中に撮影した風景写真などを投稿し、みんなから「イイね!」をもらうことでも獲得できることなど、楽しんでポイントを増やせる仕掛けがたくさんある。

─清水様も参加されているのですか?

もちろんです。楽しいですよ。今の私のポイントは53,000です。3万ポイントで1口応募できるので、もう少し頑張れば6万ポイント。頑張ればその分抽選の口数も増えます。やはり、私は自分のランキングが気になります。グループでの順位がわかるので、県職員の中で何番というのもわかります。自分がやっている事業ですから、誰にも負けられません。

県内の企業も関心を寄せるプロジェクトに

─想定していなかったメリットはありましたか?

県内の企業が興味を示したことです。例えば、協賛品の提供やイベントへの参加申込がありました。

─個人だけではなかったのですね。

ドコモをはじめ、協賛企業は増えています。多くの企業が協賛することで、参加者に賞品が当たる機会が増えます。協賛企業は参加者に健康づくりをサポートしている企業だということアピールでき、よい相乗効果が生まれています。

─賞品が増えるのは嬉しいですよね。

賞品は埼玉県の特産物を用意しています。参加者は賞品が当たって嬉しいだけでなく、埼玉県の特産物がどんなものかを知ることができます。企業も巻き込んで、埼玉県総ぐるみでうまい具合に回り始めた感じがします。

─参加者からはどのような声がありますか?

「歩くのが楽しみになった」「いつもよりひと駅手前で降りて歩くようになった」などとても前向きな声が届いています。

─あまり歩かなかった方が多いのでしょうか?

歩くということをあまり意識されていなかったのだと思います。でも、このシステムなら客観的に自分の歩数が見える。今日9,000歩歩いたから、もう少し頑張って1万歩歩こうとか、そんな気になるのだと思います。

─清水様は1日何歩くらい歩いていらっしゃいますか?

私は1日1万歩歩いていますね。今までは自宅から駅まで自転車を使っていたのですが、今は歩くようになりました。また、エスカレーターではなく階段を使うようにするなど、歩くことへの意識が変わりました。

企画担当者の写真

メディアの取材や、ほかの都道府県からも注目されている

─今後の課題を教えてください。

やはり、多くの県民に「埼玉県コバトン健康マイレージ」を知ってもらい、もっと参加していただけるようにすることが課題ですね。そのためのアプローチとして、ウォーキングイベントなどに出向き、PR活動を積極的に行うことも計画しています。
例えば、街おこしの一環として各地域と一緒にイベントを開催したり、すでに独自のシステムを運用している自治体とはデータ連携の機能なども活用したりして、多くの地域と一緒に運動の輪を広げて行く取り組みも考えています。

─いろいろと計画されているのですね。

課のみんなで、どうしたら多くの人に参加してもらえるか、楽しんでもらえるイベントができるかということを、毎日知恵を出しあって検討しています。もちろん今後参加者や協賛企業からもご意見をいただきながら進めていくつもりですし、参加者のデータも分析してよりよい方向も探っていきたいと考えています。

─意見だけでなく、データからわかることも多いということですね。

もちろんです。「埼玉県コバトン健康マイレージ」をスタートしてから、参加者は2万人を超えました。これは大きな成果だといえますし、非常に可能性を秘めてもいます。参加者から得られたデータを細かく分析し、この取り組みによって医療費がいくら削減されたかなども算出して、さらなる改善を図る予定です。2019年に行われるラグビーワールドカップ2019をはじめ、世界的な大会において埼玉県が会場になることが決定しています。そのようなスポーツの祭典を機に、埼玉県民の健康づくりに取り組む意識をもっと高めていきたいと思っています。

─これからの目標を教えてください。

健康増進の取り組みは全国各地の自治体で行われていますが、スマートフォンアプリやウェアラブル活動量計、通信機能付き歩数計を活用したポイント事業を都道府県単位で行っているのは埼玉県のみです(2017年12月時点)。先進的な取り組みとして、いくつかの県や新聞やテレビといったメディアからも注目していただいています。埼玉県だけの取り組みではなく、全国に広がっていけばと思っています。都道府県別の対抗戦をするのも面白いかもしれません。

企画担当者の写真
  • MOVEBAND 3
  • 健康マイレージ