働き方改革

2018/02/02

スニーカー通勤導入で社員の運動不足を解消!ウォーキングの推進方法

スニーカーを履いて会社に通う「スニーカー通勤」が話題となっています。スポーツ庁が立ち上げた「FUN+WALK PROJECT」でもスニーカー通勤が奨励されています。ここでは、スニーカー通勤のメリットをはじめ、導入する際のポイント、企業の事例をご紹介します。

スニーカーを履いて会社に通う「スニーカー通勤」が話題となっています。スポーツ庁が立ち上げた「FUN+WALK PROJECT」でもスニーカー通勤が奨励されています。
ここでは、スニーカー通勤のメリットをはじめ、導入する際のポイント、企業の事例をご紹介します。

スポーツ庁も奨励!スニーカー通勤がおすすめの理由

スニーカー通勤はスポーツ庁が立ち上げたプロジェクトでも奨励されています。国民に歩くことを浸透・定着させて、健康増進を図るためです。

スポーツ庁が「FUN+WALK PROJECT」を発表

スポーツ庁は、2017年10月2日に「歩く」ことから始める「FUN+WALK PROJECT」を発表しました。このプロジェクトでは、スポーツ人口が増えて、国民の健康増進につながることを目指しています。
プロジェクトの第一弾として「歩きやすい服装」で通勤することが推奨されており、例としてスニーカー通勤やリュックサック通勤などが挙げられています。

プロジェクトの背景にある、ビジネスパーソンの運動不足

スポーツ庁の調査によると、週1回以上スポーツを行う人は成人全体で42.5%となっていて、中でも20~40代は30%台前半と低い数値結果が出ていると言います。つまり、週に1回以上スポーツを楽しんでいる人は、社会人世代で5人中1人か2人の割合です。
また、30~40代の約80%が運動不足を感じているともいわれています。

そこで、誰もが気軽に始められるウォーキングを推奨し、体を動かすことへの意識を向上させようと発足したのが「FUN+WALK PROJECT」です。

スニーカー通勤=歩くことの大切さ

日常的に歩く習慣を取り入れると、どれくらいの効果が得られるのでしょうか。 例えば、歩数を1日1500歩増やすと、身体活動量を0.75~1.0メッツ・時増やすことができるといわれています。

「メッツ」というのは身体活動の強さを表す単位で、安静にしている状態を基準に換算しています。水泳を7~8分すると8メッツ、階段を10分上り下りすると6メッツ、歩行は20分で3メッツに相当します。「メッツ・時」はメッツに運動する時間をかけたものです。

0.75~1.0メッツを消費カロリーに換算すると、体重が70㎏の男性で50~70kcal相当にあたり、1年間続ければ食事制限なしで減量が見込める数字です。非感染症疾患の発症・死亡リスクも約2%減るといわれています。
また、国民に歩く習慣が身に付くことによって、医療費削減の効果も期待されています。

国土交通省の「まちづくりにおける健康増進効果を把握するための歩行量(歩数)調査のガイドライン」によると、国民全員が1500歩多く歩けば、1人あたりの年間医療費を約3万5000円分抑えられるという計算です。
なお、「FUN+WALK PROJECT」では、毎日1000歩(約10分)ずつ増やし、1日あたり8000歩を目指すことが目標となっています。

※参考:国土交通省「まちづくりにおける健康増進効果を把握するための歩行量(歩数)調査のガイドライン」

スニーカー通勤の上手な取り入れ方

スニーカー通勤を導入すれば、社員の通勤時間を運動に変えることができます。うまく取り入れるには、どのようなポイントがあるのでしょうか。

スニーカー通勤のメリットを押し出す

スニーカー通勤を導入するにあたっては、「スニーカーで通勤するとなぜ良いのか?」というメリットを社員に伝えたほうが良いでしょう。
通勤時間を利用して運動できるため、無理なく健康な体を目指せることや、歩きやすさがアップすることなどを伝えます。
例えば
「歩数を1日1500歩(約15分)増やすと、1年間続ければ食事制限なしで、減量が見込める程度の効果があるから、歩きやすいスニーカーで通勤して1駅歩こう」
といったメッセージです。

スニーカーに似合う服装を認める

「スーツにスニーカーが似合わない」といった理由から、スニーカー通勤を渋る社員もいるでしょう。
ファッション面の理由から制度が浸透しにくいときは、クールビズやビジネスカジュアルの導入もあわせて検討したほうが良い場合もあります。

会社に置き靴ができるようにする

他社へ訪問する機会がある営業担当者などは、訪問時に革靴を履くのが一般的です。
そのため、会社に訪問用の革靴を置いておけるようにするのも良いでしょう。

健康増進に向けたイベントなどを企画する

部署単位または全社で健康増進に向けたイベントを企画し、職場の意識改革を図るのも良いでしょう。
スニーカー通勤を推奨するだけでは、歩く距離が増えない人も出てくる可能性があります。
また、講習会を開き、ウォーキングの良さを伝えたり、歩き方の指導を行ったりするのもおすすめです。

スニーカー通勤の導入例とウォーキングの推進方法

スポーツ庁が「FUN+WALK PROJECT」を発表した後、すでにスニーカー通勤を取り入れている企業があります。
ここでは、スニーカー通勤の導入例とウォーキングの推進方法を見ていきましょう。

スニーカー通勤を導入している企業の例

スポーツ庁が「FUN+WALK PROJECT」を発表した翌月11月に、いち早くスニーカー通勤を取り入れたのが株式会社カーベルです。
新車を販売する「新車市場」や10分100円から借りられる「100円レンタカー」などを全国に展開し、ペット葬祭サービスも提供しています。
同社の伊藤一正社長は「カーベル伊藤」のリングネームを持つプロレスラーで、健康への関心が高いことから「FUN+WALK PROJECT」に共感し、スニーカー通勤の導入を決めたと言います。
また、社員が購入したスニーカーの金額に応じて補助金を支給する「スニーカー手当」も取り入れ、好評を得ています。

ウォーキングイベントを行っている企業

ドコモ・ヘルスケア株式会社主催のもと、ドコモグループでは「ドコモみんなで歩こう!キャンペーン」が開催されています。
全国にいるドコモグループの社員とスタッフが2カ月間の歩数を競い合うイベントです。

イベントでは、歩数をもとに抽選でdポイントが貯まる計測アプリも採用しています。
単に歩数や歩いた距離を競争するだけでなく、誰もが上位を狙えるチャンスを設け、参加へのモチベーションを高めています。

イベントを開催した結果、参加者同士のコミュニケーションが活性化したほか、社員の健康維持にもつながっているとのことです。
社員からは、「歩く話題で盛り上がり、仕事以外でも従業員同士で交流するようになった」「運動のおかげで業務への集中力がアップした」という声が挙がっています。

また、オムロングループでは「オムウォーク」と呼ばれるイベントを毎年3カ月にわたって開催しています。
従業員に通信機能搭載の活動量計を配布し、活動量と歩数をランキング表示するイベントです。
健康促進と従業員同士の交流の活性化を目的に行われていますが、会社側が従業員の健康に関するデータを管理できるようになったという効果もありました。
社員の体の不調をいち早く察知できるようなシステムは、オムロンならではの視点と言えるでしょう。

スニーカー通勤とウォーキングの推進で社員の健康を維持

スポーツ庁の「FUN+WALK PROJECT」自体は、2018年3月を目途にプロジェクトの本格化を目指し、ウォーキングを促進するためのアプリの開発などが進んでいます。
社員に歩く習慣が身に付き、歩数が増えていけば、生活習慣病などの病気予防にもつながるでしょう。
また、社員の健康を維持することにより、早期離職の防止や欠勤率の低下なども期待できます。
まずはスニーカー通勤を認めることから、始めてみてはいかがでしょうか。

▼健康経営に関する資料を無料で公開中▼

編集部

ヘルスケア通信の編集部

健康経営などの人事・総務の方に役立つ情報を発信中

※本記事の無断転載及び複製等の行為は禁止しております。
※本コラムに記載されている一切の情報は、その効能効果、安全性、適切性、有用性、完全性、特定目的適合性、最新性、正確性を有することを保証するものではありません。詳細については、「サイトご利用にあたって」免責事項をご確認ください。