働き方改革
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働きやすい職場とは?社員の生産性を最大化させる職場の3つの特徴

誰もが働きやすいと感じられる、職場環境づくりに多くの企業が取り組んでいます。不要なストレスの原因を職場から取り除き、心身共に健康な毎日を実現することは、社員と企業の生産性アップにもつながります。この記事では、働きやすい職場の特徴を3つご紹介します。

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誰もが働きやすいと感じられる、職場環境づくりに多くの企業が取り組んでいます。不要なストレスの原因を職場から取り除き、心身共に健康な毎日を実現することは、社員と企業の生産性アップにもつながります。

社員それぞれが自身の生活を大切にしながら、持てる力を仕事で発揮できるようにするには、どのような対策が必要なのでしょうか。

この記事では、働きやすい職場の特徴を3つご紹介します。

 

最高の成果は働きやすい職場から生まれる

社員に「働きにくい」と思わせる職場では、個人の能力も発揮しにくいもの。
職場の働きやすさは社員のモチベーションや成果につながり、会社の業績にも影響することがわかっています。

働きやすい職場は…

働きやすい職場環境が整うと、社員のモチベーションは自然と高まります。その結果として作業効率がアップし、社員の離職率が低くなり、会社の業績も高くなる傾向があります。

厚生労働省が平成26年に発表した「働きやすい・働きがいのある職場づくりに関する調査報告書」では、上記の傾向がデータとして発表されています。職場が「働きやすい」と答えた人々と「働きやすくない」と答えた人々の間では、はっきりとした差が見られます。

  • 仕事に対する意欲が「高い」または「どちらかといえば高い」と回答した割合
    「働きやすい」群では72.2%に上るのに対し、「働きやすくない」群では31.3%となっています。
  • 「今の会社でずっと働き続けたい」と回答した割合
    「働きやすい」群の44.4%に対し、「働きやすくない」群は10.4%と低い数値結果が出ています。
  • 会社の業績が「上がっている」または「どちらかといえば上がっている」と回答した割合
    「働きやすい」群の44.8%に対し、「働きやすくない」群は30.6%と多少の差が見られます。

仕事に対する意欲が「高い」または「どちらかといえば高い」と回答した割合
 
「今の会社でずっと働き続けたい」と回答した割合
 
会社の業績が「上がっている」または「どちらかといえば上がっている」と回答した割合
※参考:厚生労働省職業安定局「働きやすい・働きがいのある職場づくりに関する調査報告書」(P.7~9)

「今日も一日頑張って働こう!」という意欲に燃えて一日を始められたら、仕事もはかどるでしょう。反対に、長時間労働やストレスで心身ともに不調という状態では、効率よく仕事を片づけようと思っても、なかなか思う通りにいかないものです。

働きやすい職場とは?

働きやすさはどこから生まれるのでしょうか。

まず知っておきたいのが、長時間労働の抑制だけでは不十分ということです。長時間労働は心と体に過度な負担を与え、家庭生活との両立を困難にしますが、生産性の向上までを視野に入れた場合、ワーク・ライフ・バランスの取りやすさだけにとどまらない取り組みが求められます。

働きやすく、生産性の高い職場の特徴として、以下の3つがあげられます。

特徴1

人間関係が良好であり、会社の雰囲気も良いこと

特徴2

評価制度や人材育成制度がしっかりしていること

特徴3

手当や休暇など福利厚生が充実していること

では、働きやすい職場の3つの特徴について、それぞれ具体的に見ていきましょう。
 

働きやすい職場の特徴1:会社の雰囲気が良い

会社の雰囲気の良さと社員の働きやすさは大きく関係します。
コミュニケーションが取りやすい関係を社員同士が築けているか、残業や休日出勤で過重労働になっていないか、今一度チェックしてみましょう。

上司や先輩、同僚との人間関係が良い

社員同士でコミュニケーションが取りやすい職場は、会社全体の雰囲気も良くなる傾向にあります。日頃からよく言葉をかけ合っていれば、小さな疑問や不安なども伝えやすいので、その時々で解消できます。

一方、雑談どころか伝達事項も面と向かって伝えることが少ない場合、言いにくさから仕事が滞ったり、大きな問題に発展したり、孤立感が高まったりすることがあります。

上司に対する意見の言いやすさも大切です。理解できないことや納得できないことを上司に伝えられる関係を育めば、建設的な提言も可能になります。自分の意見をきちんと聞いてもらえる雰囲気は、働きやすさに直結します。

定期的に社員同士で一緒にランチをしたり、1対1で対話する機会を設けたりする企業も多くあります。日々のコミュニケーションにより信頼関係を築くと、重要な相談もしやすくなるでしょう。本人や家族の健康問題、出産などにも早めに対応でき、唐突な離職を防ぐ効果が見込めます。

労働時間が適切である

残業時間が少ないことは、仕事と家庭生活を両立させるうえで重要です。過労死が社会問題となり、長時間労働を抑制する取り組みが進められています。残業することを前提とした仕事の進め方は見直しを図る必要があるでしょう。

働きやすい職場では一人にばかり負担がかからないように対処しています。たとえ「仕事最優先」と望む人であっても、一人だけに仕事の負担が集中する状態は問題です。

また、「上司がいるうちは帰りたくても帰れない」といった帰りづらい雰囲気がないことや、休みたいときにきちんと休めるかどうかも大切です。

会社がポジティブな姿勢を持っている

明確な経営方針のもと、会社が全体的にポジティブな姿勢を持っていることは、職場の雰囲気の良さにも大きく関係します。会社が常に挑戦的な姿勢を保ち続けていると、社員にも活力が湧いてきます。また、そうした企業では社員からも積極的にアイデアを募集し、モチベーションを高めています。


働きやすい職場の特徴2:評価・人材育成制度が整っている

一人一人を公平に評価し、育てようとしてくれる会社では、社員も働きがいを感じられます。
反対に、正当な評価を得られないと、「頑張っても意味がない」とやりがいを感じにくくなってしまいます。

評価が公平に行われる

仕事の成果や仕事に対する姿勢が公平に評価されることは、働きやすさや働きがいに結びつきます。上司が私情にとらわれずに評価することや、評価において客観性が重視されることなどが大きなポイントです。

成果主義を取り入れている企業の中には、360度評価(多面評価)のように客観的な手法を導入するケースが多くあります。上司のみの評価では相性や日頃の印象が影響する場合もありますが、同僚や部下など立場の異なる人が評価を行うと、公平・公正の度合いを高めることが可能です。

人材育成制度がしっかりしている

新人に対する教育体制が整っていることも、働きやすい職場の特徴です。「十分に指導を受けていない」「サポートが足りない」といった不安や不満を新人が抱えていると、期待された成果を上げられず、さらに働きにくい状況に陥ることがあります。

また、キャリアの段階に応じた研修を設けることも大切です。例えば、リーダーやマネージャーに昇格した際にマネジメント方法を学ぶ研修、多様なメンバーを率いる管理職が組織運営方法を学ぶ研修などが挙げられます。社員それぞれが自分に必要なスキルを身に付けられると、仕事の質と効率が高まり、達成感が得られやすくなります。

特定の先輩社員がメンターとして後輩社員を個別に支援する、メンター制度を導入している企業もあります。女性のキャリア開発を推し進める際には、結婚や出産を経験している先輩社員のサポートが力になると期待されています。


働きやすい職場の特徴3:福利厚生が充実している

福利厚生制度には会社が社員を大切にする姿勢が現れます。社員の生活を長期にわたってサポートする体制が整備されていて、安心して休暇を取れるような環境であれば、望まない離職を抑制できるでしょう。

休暇を取りやすい

年次有給休暇を取得しやすい環境の整備は重要です。制度がしっかりと整っていても、「誰も休まないから休めない」という空気がある場合は、見直したほうが良いでしょう。

また、有給休暇以外の休暇が設けられていると、出産や介護といったライフスタイルの変化に直面しても、社員が仕事を続けやすくなります。法的に定められた産前産後休業、看護休暇、介護休暇などのほか、会社によっては慶弔休暇、リフレッシュ休暇、ボランティア休暇、法定以上の日数を設けた看護休暇や病気休暇を定めている場合もあります。

安心して働ける制度や手当がある

女性社員にとって産休・育休後も復職しやすい環境は、働くうえでの大きな安心材料です。男性の育休取得率は、女性に比べると少ないのが現状です。

しかし、厚生労働省による平成27年度の調査では2.65%だったのが、平成28年度には3.16%と増加傾向にあります。男性にとっても必要になりつつある制度といえるでしょう。

住宅手当(家賃補助)が出たり、社員寮があったりすると、社員自身の住居費が抑えられて働きやすい状況を生み出します。長距離通勤による疲れを減らすために、会社の近くに住む人を対象として「近距離手当」を支払う制度などもあります。

また、自己学習や資格取得に対して支援を行う制度も広く見られます。スキルアップに必要なセミナーの受講料などの金銭的援助のほか、資格取得にかかる費用や書籍購入費の補助といった制度は、社員のモチベーションアップにつながります。

※参考:厚生労働省「『平成 28 年度雇用均等基本調査』の結果概要」


働きやすい職場診断チェックリスト

働きやすい職場づくりのためのチェック項目を考えてみましょう。以下に一例をあげますので、これをもとに自社に合ったリストを作成することをお勧めします。
求人広告を打ち出す際には、これらのことに触れておくと、多くの問い合わせを得られる可能性も高まります。求人広告は従業員と企業との最初の架け橋です。多くの応募が集まるよう、企業としての取組をアピールしましょう。

就業規則が作成されているか?

就業規則に人事評価基準や育成制度などを記載したうえで、いつでも自由に閲覧できるようにしておけば、社員の納得度も上がります。

法律に定められた「36協定」なしに残業・休日出勤をさせていないか?

36協定とは『時間外・休日労働に関する協定届』のこと。これを無視して時間外労働をさせることは、法律で禁止されています。時間外労働手当が支払われているかも重ねてチェックしましょう。

福利厚生が充実しているか?

各種手当や休暇制度が揃っていることは企業として最低限気を配りたいことろ。制度があるだけでなく、実際に利用されているかもしっかりチェックしてください。

女性が活躍しているか?

女性管理職をはじめとした女性社員の人数や、平均勤続年数に男女差がないかなど、女性が働きやすい環境を示す指標は実にさまざま。「女性」であることを理由に不利益な状況に追いやることは絶対に止めましょう。男性だけでなく、女性の意見が反映される組織を目指すのが、企業としてあるべき姿です。

働きやすく、誰もが生き生きと輝ける職場へ

ライフステージや個人的な事情により社員が我慢を強いられず、生き生きと働くことができれば、生産性が向上し、社員自身の賃金アップにもつながるでしょう。
そのためにすぐにできることとして、コミュニケーションの活性化に向けた取り組みを始めてみてはいかがでしょうか。社員同士のコミュニケーションの取りやすさは、会社全体の雰囲気にも直結します。ささいなことでも相談できるような環境づくりが大切です。

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