インタビュー・導入事例

2018/03/16

歩きやすい服装でビジネスマンの運動不足を解消「FUN+WALK PROJECT」

ビジネスパーソンのスポーツ参画人口拡大を通じて、国民の健康増進を図る官民連携プロジェクト『FUN+WALK PROJECT』(スポーツ庁)がスタートしました。

ビジネスパーソンのスポーツ参画人口拡大を通じて、国民の健康増進を図る官民連携プロジェクト『FUN+WALK PROJECT』(スポーツ庁)がスタートしました。

スポーツ庁は、2018年3月5日から3月18日を『FUN+WALK WEEK』として、プロジェクトの強化週間に位置づけています。期間中は歩きやすい服装「FUN+WALK STYLE」での通勤など、様々なシーンで「歩く」ことを推奨するキャンペーンを展開。3月1日に開催されたプロジェクトのキックオフイベントでは、鈴木大地スポーツ庁長官、アプリに登場するご当地キャラ、健康増進の取り組みに積極的な企業や自治体が登壇し、『FUN+WALK PROJECT』に対する意気込みを語りました。

国民の健康を2020年以降の日本のレガシーに

【スポーツ庁長官 鈴木大地 氏】

『FUN+WALK PROJECT』は、日本に「レガシー」を創出する取り組みのひとつであると位置づけるスポーツ庁。スポーツ庁長官 鈴木大地氏は、このプロジェクト始動にあたり、次のようにコメントしました。

「2020年には東京オリンピックがあり、スポーツへの関心はますます上昇するでしょう。
東京オリンピックが開催されることで日本に残る大きなレガシーの一つは国民の健康であろうと考えています。」

「国民一人ひとりが健康について関心を持ち、健康寿命と平均寿命との格差が無くなるような社会を実現していきたいと願っています。皆様にぜひスポーツを通じた健康増進に取り組んでいただきたいと思います。」

ビジネスパーソンの8割が運動不足を感じながら運動してない

鈴木長官によると、平成29年度の成人における週1回のスポーツ実施率は51.5%。前回の42%と比べて上昇はしたものの、スポーツ庁が目標とする65%にはまだまだ届いていないとのことです。

また、実施率の数値を下げているのが20~50代で、この世代の80%の人が運動不足を感じているそうです。

ビジネスパーソンに「歩く」ことに関心をもってもらいたい

スポーツ庁は、この働き盛りのビジネスパーソンに「歩く」ことに関心を持ってもらいたいと。なるべく時間のある時には歩いてもらいたいと、歩きやすい服装での通勤=「FUN+WALK STYLE」での通勤をキーアクションとして提言しています。

【FUN+WALK STYLEの紹介】

フォーマルスタイル

カジュアルスタイル

ご当地キャラが変身!?FUN+WALKアプリで、歩くことを楽しく

スポーツ庁では、このプロジェクトを加速させるための新たなツールも開発。それが、3月1日から提供を開始した「FUN+WALKアプリ」です。このアプリには、歩くことを楽しくする機能が様々搭載。歩数に応じてお得なクーポンをゲットできる仕組みや、全国のご当地キャラクターたちが歩数に応じて変身をしていくゲーム機能が搭載されています。

なお、このプロジェクトでは、1日の歩数を普段のプラス1000歩、10分多く歩こうということを目指しています。1日の総歩数目標は8000歩です。

「歩く」の「見える化」で健康増進をサポート

官民連携プロジェクトである『FUN+WALK PROJECT』においては、企業と連携した取り組みが重要となります。キックオフイベントでは、プロジェクトの協賛企業4社それぞれの取り組みが紹介されました。

【ドコモ・ヘルスケア株式会社 代表取締役社長 和泉正幸】

ドコモ・ヘルスケア株式会社では、まずは社員が健康になろうと、社内で様々な取り組みを実施しています。まずは、「楽しく歩く」習慣を身につけるため、チーム対抗のウォーキングイベント等を開催。ときには、社長と社員が歩数を競い合うこともあります。和泉社長自身、駅で階段を登り降りしたり、普段から歩きやすい服装を心がけており、SNSで「今日の歩数」をつぶやいて社員を激励することもあります。

親会社であるNTTドコモにも声をかけて、参加したドコモグループの社員1万7千人が歩数を競い合う取り組みも行いました。ドコモ・ヘルスケアでは現在、企業や地方自治体など約10万人の「歩く」を支援しています。今後は、自社のサービスを通じて、さらにその数を増やしていきたいと、和泉社長は語りました。

【和泉社長が装着しているムーヴバンド】

この日、和泉社長が身につけていたのはドコモ・ヘルスケア社のウェアラブル型活動量計「ムーヴバンド3」です。和泉社長曰く、ムーヴバンドが歩く動機付けにすごく役立っているとのこと。

「歩数の目安は8000歩と言われても、皆さんどれぐらいの距離を歩けばいいのか分からないのではないでしょうか。あるいは大変そうで嫌だなと思ってしまう。ムーヴバンドを装着していると自動で歩数が記録できます。そうすると、お昼に美味しいランチを食べに10分くらい歩いて行こうとか、帰宅の途中にショッピングして帰ろうとかの動機づけになります。こうしていくと8000歩、1万歩って意外に歩けるんです。」と和泉社長。

和泉社長は、ドコモ・ヘルスケアの、「歩く」を「見える化」するテクノロジーで、日本の皆さんの「歩く」を、そして健康を支えていきたいと語りました。

「歩く」をサポートする様々な企業の取り組み

【アサヒ飲料株式会社 代表取締役社長 岸上克彦 氏】

アサヒ飲料株式会社では、社員に「歩く」ことを促すため、一駅手前で降りて一駅分歩こうという取り組みを実施しています。また、スニーカーでの通勤、勤務を推奨。本社が隅田川沿いであることもあり、岸上社長自身も昼休みにウォーキングシューズで歩くそうです。

【アシックスジャパン株式会社 代表取締役社長 小林淳二 氏】

スポーツ用品メーカー企業であるアシックスジャパン株式会社では、社員がスポーツを楽しみたいときに取得できる「スポーツ休暇」という制度を実施しています。また、業務終了後のフィットネスやランニング、ヨガなどを社内制度として実施。社内に限らず、関連企業や提携企業とも一緒にコミュニケーションを取りながら、スポーツイベントを観戦することもあるそうです。

この日の小林社長の服装は、カジュアルなジャケットスタイルに、アシックス社のオニツカタイガーというレザースニーカーを合わせています。スポーツ用品メーカーということで、社員のほぼ大半がスニーカーやスポーツ機能の入った靴で通勤・勤務しているそうです。

【株式会社高島屋 常務執行役員営業推進部長 岡部恒明 氏】

株式会社高島屋では、普段のお買い物の際に歩いてもらおうと、3月5日から新宿南口タイムズスクウェア周辺にあるデッキに、ウォーキングコースを設置しました。コースは、1周700~750歩くらいの距離で、高島屋新宿店館内には2階から8階に距離表示がされており、買い物で何歩歩いたか確認できるとのこと。各フロアを回ると、すぐに1万歩になるそうです。

高島屋オリジナルのスーツは、ポリエステル100%で非常に軽く、吸汗速乾機能も高いものです。さらに、薄く丸めてバッグに入れて旅行に行くことも可能。こうしたオリジナル商品で、「歩く」をサポートしていきたいと、岡部社長は語ります。

自治体の取り組みが地域の「歩く」を促進する

イベントの最後には、自治体の取り組みとして福井県の地域を巻き込んだ「歩く」を促進する取り組みが紹介されました。

【福井県庁 福井県健康福祉部 企画幹 岩壁明美 氏】

福井県庁 岩壁氏によると、福井県は、健康寿命はトップクラス。また、女性の就業率は全国1位、共働きも全国1位です。しかし、1世帯あたりの車の所有率も全国1位であり、自動車での移動が多いというのが、都会と異なる地方の特徴です。

県民の健康づくりのため、福井県では昨年5月から「スニーカービズ」を始めました。これは、歩きやすい靴で仕事をして、健康づくりをスタートしようという取り組みです。福井県では、現在250以上の事業者がこの取り組みに参加しています。

県庁職員に「歩きやすい服装・靴で仕事をしましょう」と呼びかけたところ、最初は抵抗があったそうです。しかし、「やってみると快適なのでこれからも続けたい」という声が挙がり、他にも「階段の上り下りを積極的に行うようになった」「通勤時は車を使うが帰りにスーパーに寄る際に遠くに駐車して長く歩くようになった」という話が寄せられているそうです。

4月からは、県内の名所を歩いて回るウォーキングイベントの開催が予定されています。

FUN+WALK PROJECTは官民連携で推進される

スポーツ庁が推進する『FUN+WALK PROJECT』をきっかけに、多くのひとたちに「歩く」習慣が普及していくためには、企業・自治体の積極的な取り組みと促進が鍵となります。鈴木大地スポーツ庁長官は「FUN+WALKは官民連携でやっていくプロジェクトです。皆さんと協力関係を結びながら、日本中で促進されていくように期待します。」と最後に今後の期待を語りました。

なお、『FUN+WALK PROJECT』に参加する企業・自治体は、スポーツ庁のプロジェクト特設ページの特設フォームから、各々の取り組みを投稿することができます。「FUN+WALKアプリ」のダウンロードも同ページから可能です。

これから春を迎え暖かくなりますので、ぜひ皆さんも「FUN+WALK STYLE」で歩いてみてはいかがでしょうか。

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編集部

ヘルスケア通信の編集部

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