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デジタルマーケター西井敏恭氏が語る「パフォーマンスを上げる心身の整え方」【後編】

「オイシックス・ラ・大地」でCMTとして活躍しながら、株式会社シンクロの代表取締役社長も務める西井敏恭氏に、パフォーマンスを上げるための健康や仕事への向き合い方について伺いました。

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3社統合により誕生した「オイシックス・ラ・大地」
「オイシックス・ラ・大地」でCMTとして活躍しながら、株式会社シンクロの代表取締役社長も務める西井敏恭氏に、パフォーマンスを上げるための健康や仕事への向き合い方について伺いました。

株式会社シンクロ 代表取締役社長 西井敏恭氏

インタビュー前編では、オイシックス・ラ・大地での西井氏の役割や、従業員の健康意識などについてお話をいただきました。
後編では、西井氏自身が高いパフォーマンスを発揮するため実際に行っている健康管理や、従業員のモチベーション・生産性アップに必要なことについてご紹介します。

 

パフォーマンスを上げるため「睡眠」を徹底管理

株式会社シンクロ 代表取締役社長 西井敏恭氏

西井氏自身、以前は“ハードワーク=長い時間仕事をすること” という考えでしたが、コンサルティング会社を起業して以降、考え方が変化。
今では、仕事のパフォーマンスを上げるために、睡眠時間を徹底して管理しているそうです。

僕の仕事は、売り上げをどれだけ上げるかということ。求められているのはパフォーマンスしかありません。
そのため1時間、2時間という短時間でいかに集中し、頭を回転させられるかが重要。
常に高いパフォーマンスを発揮するために何が必要かを考えたところ、一番のキーは睡眠時間だと気づきました。

そこで、毎日6時間は絶対に寝ることに。
そして睡眠時間や睡眠状態が管理できるウェアラブルバンドを活用し、1週間単位で睡眠時間を見て、足りていないなと思ったら、週末を含めて睡眠時間を取るようにしています。
おかげできちんと体が休まり、頭がクリアな状態を保つことができています」

健康管理とパフォーマンスの相関関係を実感した上で、西井氏は、会社としても「IoTをもっと積極的に活用するべき」と話します。

「今の時代、個人の健康情報を会社と共有することに、まだ抵抗感があるようです。
しかし、管理をする、というのではなく、アドバイスができるようになると考えたほうがいい。
僕が経営する会社は、将来的にIoTをオープンに活用していきたいですね」

集中力を高める「マインドフルネス」も導入

株式会社シンクロ 代表取締役社長 西井敏恭氏

西井氏が代表取締役社長を務める株式会社シンクロでは、従業員のパフォーマンスを上げる方法のひとつとして、マインドフルネスを取り入れています。

マインドフルネスとは、集中力を高めたり気持ちをコントロールしたりできるようにする、瞑想の手法をベースとしたメンタルトレーニング。
不安やストレスの軽減作用があるという研究報告もあり、グーグルやフェイスブックなどの米国企業が研修に採用したり、スポーツ界でも取り入れられたりしたことで注目を集めています。

「パフォーマンスを高めるために何をしたらいいかと考えたていたところ、科学的なデータもあるマインドフルネスに興味を持ちました。
初めは自分で本を読んで挑戦したのですが、あまり上手くいかなかったので、知り合いの講師の方にお願いして会社に来ていただくことに。
毎週金曜日、始業前に行っています。

僕自身、まだ常に同じ心の状態を保つことは難しいからこそ、緊張する時などに“これをすると落ち着く”という手法があるという点でも安心です。

費用は会社で負担することにし、社員にも声をかけたところ、自由参加なのに、ほぼ毎回、全員参加しています。
皆普段からよく頭を使っているので、マインドフルネスのおかげで集中できるようになった、という声も聞いています

また西井氏は仕事の内容によって、手掛ける時間帯を分けています。
作業的なことは夜の時間に、最も集中したいコンサルティングに関する仕事は朝行っているそう。
実は、起床4時間後が最も脳が働く時間帯とも言われており、集中できる朝の時間をメールチェックなどの作業に費やすのではなく、クリエイティブな業務に活用することは、パフォーマンスを上げるひとつの方法です。

“ワクワクできる事業理念”を作り、自分事として伝える

株式会社シンクロ 代表取締役社長 西井敏恭氏

最後に、多くの企業のコンサルティングを行ってきた西井氏から見て、従業員のモチベーションとパフォーマンスが共に高い企業には、どのような共通点があるのかを伺いました。

それは、多くの従業員が事業理念に共感している、という点です

給与や役職はもちろん大事ですが、それだけが目的になってしまうと、業績がよい時や、給与や役職の高い人だけしかモチベーションが高まりません。
しかし仕事に対して社員が“面白い”と思うことができれば、自然とモチベーションは高まります。

まずは会社がワクワクできるミッションを作り、一人ひとりが自分ゴトとして思えるくらい、何度も伝えていくことが重要です。

自分ゴトとして面白いと思うことができれば、仕事の考え方も変わります。
会社にいる時間に短時間できれいにアウトプットできることもあれば、旅先で見た景色からふとアイディアが浮かぶ、ということもある。
仕事とプライベートを完全に分けるというより、仕事を“面白い、楽しい”と思えると、プライベートの体験も仕事に生かせるようになり、パフォーマンスもあがります。

株式会社シンクロ 代表取締役社長 西井敏恭氏

目標として“時価総額何百億円を目指す”などと掲げるのは、もちろん会社としては正しいことかもしれませんが、それだけしか従業員に伝えないと“それは経営者がやりたいことだよね”となってしまう。
ここが、経営する上で気をつけなければいけないところ。
会社のことだけでなく、従業員自身も“やりがい”を感じられることが大事だと思います」

まとめ

オイシックス・ラ・大地では、定期的に経営陣との交流促進のためのイベントがあり、交流したい経営陣を従業員が選べるそうです。

「僕の場合、みんなで釣りに行ったりドローン飛ばしに行ったりしてるだけなんですけど。あまり会社にいないのに、そういう時、誰よりも人気なんですよね(笑)」

仕事を自分ゴトとしてとらえ、“面白い、楽しい”と感じている西井氏の姿勢に、ひきつけられるのかもしれません。

前編はこちら