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デジタルマーケターである西井敏恭氏が語る「パフォーマンスを上げる心身の整え方」【前編】

「オイシックス」「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」の3社が経営統合して新たに誕生した「オイシックス・ラ・大地」でCMTとして活躍しながら、株式会社シンクロの代表取締役社長も務める西井敏恭氏に、生産性を上げるための、仕事と健康への向き合い方について伺いました。

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有機野菜の販売市場をリードする3社がタッグを組んだ「オイシックス・ラ・大地」
「オイシックス」「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」の3社が経営統合して新たに誕生した「オイシックス・ラ・大地」でCMTとして活躍しながら、株式会社シンクロの代表取締役社長も務める西井敏恭氏に、生産性を上げるための、仕事と健康への向き合い方について伺いました。
株式会社シンクロ 代表取締役社長の西井敏恭氏
  
前編では、西井氏のオイシックス・ラ・大地での役割や、3社統合で生まれた新たな会社の社風、従業員の健康意識と企業の取り組みについてご紹介します。

 

バックパックで世界を旅する敏腕デジタルマーケター

株式会社シンクロ 代表取締役社長の西井敏恭氏

西井氏は、コスメブランド『ドクターシーラボ』のECサイトの責任者として、5年間で売り上げを5倍の100億円にまで急成長させた、という経歴を持つ敏腕デジタルマーケター。

 一方で、バックパッカーとして世界を二周。
その旅行記『世界一周 わたしの居場所はどこにある!?』が人気を博し、今もなお頻繁に世界各地を訪れ、訪れた国は135カ国に。

2014年に、デジタルマーケティングのコンサルティングを主軸とした会社を起業。
代表取締役を務めながら、オイシックス・ラ・大地株式会社の執行役員 CMT(チーフマーケティングテクノロジスト)としても活躍されています。

「オイシックス・ラ・大地には週2日間出勤し、EC、IT、海外、の3部門のマーケティングとテクノロジーのサポートをしています。
具体的には、エンジニアにとっての働きやすい環境作りや、実行力の強いチーム作り、そして3社が経営統合しさらに子会社も生まれる中で、将来的に向けた共通システムの構築に関わっています」

直接の部下を持たない西井氏が、常々意識しているのが「斜めうえの上司」なのだそう。

「例えば仕事で行き詰まっている、って、直属の上司には相談しにくいじゃないですか。
そういうことも、逆に毎日会社にいない僕には相談しやすいようです。
僕自身が他の会社のことも知っているから、客観的に話すこともできる。
また直接人事評価に関わってないことも、理由のひとつかもしれません。
こういう存在がいるのは、いいんじゃないかなと」

年代の異なる3社統合で生まれた新たな社風

株式会社シンクロ 代表取締役社長の西井敏恭氏

元々は従業員の中心世代が30代の「オイシックス」と「らでぃっしゅぼーや」に対し、「大地を守る会」は40−50代が多い。
ふた回りほど違う世代が融合することで、働き方や健康問題にもよい変化が生まれたそうです。

「僕が最初に入った頃のオイシックスは、若い世代中心のベンチャー気質。
体力と気合いで乗り切るタイプが多かった。
3社統合することで、いい意味で大人な会社になりました(笑)。
これまでもやろうと思いつつできていなかった残業の制度を見直したら、残業だけでなく、体調やメンタルを崩す人も本当に減りました。
統合して企業として大きくなったことで、実行意識が強くなったんだと思います。
今は時間内で成果を出せるように仕事しようという意識が高くなり、良い方向に変わった気がします

もともと社員同士仲がよく、会社全体の風通しがよい社風。
新入社員のブログに「社員が異常にポジティブ」と書かれたこともあったとか。

「会社の中にいると分かりにくいですが、外から見るとそういうイメージなのでしょうね。
これは3社共通して、ものを売るだけではなく“食で社会を変える”というミッションに共感して集まっているメンバーだというころが大きいですね。
さらに、オイシックスの社風、例えば、基本“やれない”でなく、“できる方法”を考える、という姿勢が新会社にも受け継がれています」

統合の際は、半年から1年という長い時間をかけて議論。
制度や組織を何度も見直すことで、出身会社で人を見ず、社員全員が積極的に仕事に関わるベースができました。

「これは僕が過去に見てきたM&Aでは、なかったこと。客観的に見ても素晴らしいことで、誇れることだと感じています」

従業員の高い健康意識と、会社の取り組み

株式会社シンクロ 代表取締役社長の西井敏恭氏

従業員の健康問題として、一般的に中高年ではメタボ関連の体調不良が起こりやすい傾向がありますが、オイシックス・ラ・大地では事情が異なるようです。

「我々は有機野菜に関する仕事柄“食と健康”に高い意識を持っています。
実際50代の方達は知識が豊富で、健康に対する意識が高い方が多い。
若い社員はまだジャンクフードを食べることもありますが、美味しいもの・健康的なものを食べよう、という意識は元々高いと思います。」

オイシックス・ラ・大地では、従業員の心身のケアも経営会議で議論し、積極的に取り組んでいるそうです。

「“体の健康”の部分では、基本的な健康診断やインフルエンザの予防接種などを会社が費用を負担して実施。
“心の健康”に関しては、月1回実施の社内BARや同好会活動補助等により社内コミュニケーションを促しリフレッシュにつなげたり、ダブルミッション制度により、やりたいことと仕事が一致しやすい仕組みを整えています。
ダブルミッション制度は、社会貢献活動や、他部署との自主的な活動も評価に結びつけることで、本業以外の社内外での活動を支援しています」

株式会社シンクロ 代表取締役社長の西井敏恭氏

まとめ

一般的には、M&Aで経営方針や働き方が変わる際に、従業員がストレスを感じたり、メンタルに影響することも多い中、“大人”な企業として制度を整えるだけでなく、元々のベンチャー気質を生かしたリフレッシュ制度を取り入れるという、ユニークな取り組みをしていることが伺えました。

インタビュー後編では、西井氏自身が生産性アップのために実践していることや、従業員の生産性を高める秘訣について伺います。

後編はこちら