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生理に潜む女性不調の見分け方

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仕事や家事など日々の忙しさから、ついつい自分の健康管理を後回しにしていませんか。ホルモンバランスの乱れが出やすい「生理(月経)」をチェックしておくと、体の不調に気付きやすいとも言われます。
生理の不順から分かる女性の病気について、けい子レディースクリニック表参道院長・寺師恵子医師にお話を伺いました。

| 生理周期の正常な範囲とは? |

まずは自分の通常の周期を把握しておきましょう。生理周期を知ることで、体に変化が起きたときに、不調を見分けやすくなります。生理が始まった日を1日目として、そこから次の生理が来る前日までが1つの周期となります。日本産婦人科学会によれば、標準的な生理周期は次の通りです。

・生理周期の日数:25~38日の間(※)
・生理が続く日数:3~7日間
・経血量:20~140ml
※25~45日の間という文献もあり。

ただし生理周期にも個人差があるので、例えば40日と周期が長めでも、ちゃんと排卵を伴った生理が定期的に来ていれば、あまり問題はないでしょう。(寺師先生)
また一時的に周期が短くなったり長くなったり、前回と今回の周期の差が6日以内であれば、正常の範囲で心配はいりません。しかし、毎月異なるようであれば、「生理不順」の可能性が高いと言えます。生理と関係が深い女性ホルモンは、体温変化(高温期・低温期)を引き起こすので、基礎体温を測る習慣をつけておくと、生理の周期がより把握しやすくなります。

| 生理不順の原因は? |


生理不順とは、一定の周期で規則正しく生理が来ない状態のことを指します。主な原因は「女性ホルモンのバランスの乱れ」です。
そもそも、生理の周期は、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の2つのホルモンが分泌されることにより起こります。ホルモンの分泌は脳とも深く結びついているため、次のようなことが原因で、分泌が乱れ、周期が乱れてしまうことがあります。

・ストレス
・無理なダイエット
・睡眠不足
・食生活の乱れ

他にも、子宮や卵巣など女性器の病気が原因で生理不順を引き起こすこともあり、放っておくと、最悪の場合、不妊になってしまうケースもあります。

| 生理の周期、期間、経血量が、いつもと違う時は要注意! |

生理周期の乱れは、体の異常を知らせるサインでもあります。不順の原因には、精神的なストレス以外にも女性特有の病気が潜んでいることもあるので、周期の乱れを安易に考えず、次のような場合には、早めに産婦人科を受診するようにしましょう。チェックのポイントは、生理の周期、期間、経血量などです。

◎周期が短い

生理周期が24日以下の短い場合は、「頻発月経」の疑いがあります。月に2回、生理が来てしまうことも。卵子や子宮内膜が十分に成熟しないまま次の生理が始まってしまうので、妊娠しづらくなります。卵巣機能の低下やホルモンバランスの乱れが考えられます。

◎周期が長い

生理周期が38日以上の場合は、「稀発月経」の疑いがあります。排卵がスムーズに行われていないことが多く、卵巣の働きが弱っている可能性があります。

◎生理がなかなか来ない

それまであった生理が3か月以上ない場合は、「続発性無月経」の疑いがあります。ストレスや環境の変化が主な原因としてあげられますが、子宮や卵巣、甲状腺などの病気が原因となっていることもあります。

◎期間が長い

生理期間が8日以上続く状態を「過長月経」と言います。ホルモンバランスの乱れや子宮の病気が原因になっていることもあります。

◎期間が短い・経血量が少ない

生理が2日以内で終わる場合を「過短月経」と言い、経血量が極端に少ない「過少月経」を伴うことがあります。子宮内膜の厚みが薄い、子宮の発育不全、甲状腺機能の異常が考えられます。

◎経血量が多い

ナプキンを頻繁に替えなければならないほど経血量が多く、経血にレバーのような血の塊が混じっているなどの症状が見られる場合は、「過多月経」が考えられます。子宮筋腫、子宮内膜症、子宮がんなどの病気が原因となっている可能性もあります。

| セルフチェックの習慣を |

基礎体温と言うと「妊娠のための準備」を連想してしまうかもしれませんが、生理周期や排卵の有無といった、自分の体内の変化を知るのにも役に立ちます。

婦人科受診の際に、基礎体温表を持参すれば、ふだんのホルモンの動きが分かり診断の大切な判断材料となります。あわせて、生理周期や経血量、不順の症状などもメモして持参すると良いでしょう。(寺師先生)

最近では、基礎体温をつけるための便利なアイテムがいろいろと出ています。スマートフォン向け「カラダのキモチ」アプリとオムロン婦人用体温計(MC-652LC)を組み合わせて使うと、計測した基礎体温をアプリに転送できる上、アプリが自動でグラフ化してくれます。またグラフをPDF出力して印刷もできるので、婦人科に持参するときにも便利です。

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この記事の監修

寺師 恵子
けい子レディースクリニック表参道院長。東海大学医学部医学科卒業。東京、新宿、国立病院医療センター(現、独立行政法人国立国際医療研究センター)産婦人科入局。研修医、レジデントを経て、医員として産婦人科全般を診療。その後、日野市加来産婦人科医院副院長。2003年渋谷区神宮前に「けい子レディースクリニック表参道」を開院。現在に至る。
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